最終章 白昼夢-3
自由に動けるようになった由紀の腰がうねり、和夫に揺さぶり返す。発情した男女の息遣い、和夫の弛んだ下腹と由紀の白い張りのある尻肉とが打ち合う音、ベッドの軋みが清潔な寝室の中で入り乱れ、響き渡っていた。
後ろから激しく突かれ続け、由紀はベッドの上に突っ伏す格好になってしまった。
和夫は、由紀の背中に圧し掛かりながら息を荒げ、腰を振り立て、巨根で由紀の膣を擦り、抉っていた。
(お願い……早く終わって……もう、終わって……)
しかし、膣奥を抉られると夫では得られない感覚が由紀の身体中を駆け巡り、脳髄を痺れさせた。いつしか由紀は、指輪の光る手でシーツを握り締めながら、男をさらに欲情させるような甘い声を上げていた……。
和夫がベッドの上に仁王立ちになっている……。
由紀は、その前に跪き、和夫のモノを口に含まされ、奉仕をさせられていた。由紀が唯一身にまとっているスカートに包まれた下半身は汚れていた。和夫は由紀を後ろから犯し、劣情をぶちまけると、精液で汚れたそれを由紀の口と舌で綺麗にさせているのだ。
「へへっ。奥さん、俺の顔を見ながらしゃぶれよ」
薄目を開け、見上げると、冴えない中年男が下碑た笑みを浮かべ、目をギラつかせながら見下ろしている。
(嫌……見ないで。こんなはしたないことしている所、見ないで……)
さっきまで力なく垂れていた和夫のモノが早くも回復してきて、由紀の口を押し広げる。それが自然と由紀の柔らかい唇と舌が口の中のモノを包むようになってしまい、ますます和夫の回復を高めた。
(嘘。何で……?もう、こんなになってる……)
由紀は、目を閉じ、清楚な顔の眉間を歪ませ、和夫のモノに奉仕をしながら、夫とは余りにも違うサイズと回復力に、驚かされていた。
「前から、奥さんのその小さなお口に俺の太いチンポをしゃぶらせてみたかったんだよ。ヒヒッ」
(変態……こんな気持ち悪い変態なんか絶対、嫌なのに……)
由紀の口の中で和夫のモノが完全に回復した。和夫は腰を揺らし、由紀の口を犯すように、ゆっくりと何度も肉の塊を出し入れした。元々小さく窄んでいる由紀の口は大きく窄んだかと思うと、また深く咥え込まされる。その度に、由紀の口から男への奉仕の音が鳴った。
(うんんっ……!苦しい……。やだ……涎、垂れちゃう……私……オチンチン咥えながら、涎、垂らしちゃってる……)
和夫の息遣いが再び、獣じみてきた。溜まりに溜まった和夫の性欲と黒い欲望は、1度や2度の性交では満たされないと言わんばかりだった。
和夫に奉仕をしながら、由紀の身体も反応していた。和夫に犯され、汚された胎内を洗い流すかのように、由紀のそこからは大量の淫液が染み出していた。これまでの欲求不満から解放された由紀の身体は、その意思に逆らい、さらなる欲求を求めているかのようであった。