スタートの時-12
「瞳を閉じて下さい」
そんな僕を見下ろす鵬蓮さん。
やっと柔らかい口調に戻ったよ。
して…。
言われたままに両目を瞑る僕。
ヘロヘロの身体ながら。
“いよいよかなぁ”
よこしまな考えが頭を擡げてきちゃう。
「昨夜…明け方までお菊さんと貞代さんと語り合いました」
頭の方から響いてくる鵬蓮さんの声。
わぁ…面白い組合せのガールトークだ。
なんて…どこまでも能天気な僕。
「私や貞代さんと今後も俊樹さんが関係を持つ事を承知で…お菊さんは貴方を慕い続けるそうです」
…お菊ちゃん。
少し困ったような真っ直ぐな瞳で僕を見つめるお菊ちゃんの顔。
その顔が僕の瞼に浮かぶ。
頭の中には何故かあのドラマの音楽。
「裸の幽霊やあからさまに誘惑してくる幽霊もいるでしょう」
訥々と喋り続ける鵬蓮さん。
ドキッとする僕。
「それもこれも了解済み。貴方の霊力の源がその底抜けの優しさと度を超えたやらしさと知ってるからです」
優しさはいいよ。
けど…やらしさって。
まぁ否定は出来ないけどさぁ。
「ですから…心だけはお菊さんだけの物でいてあげて下さい」
すっごく優しい鵬蓮の言葉。
もちろんだよ!
「うん!」
残った力全てを振り絞るように全力で頷く僕。
「以上で話は終わりです。瞳を開いて下さい」
ゆっくり瞳を開くと…。
「おほっ!」
ついつい上がっちゃう歓喜の声。
だって鵬蓮さん全裸なんだもん。
傷跡は凄いけど…。
相変わらず引き締まって綺麗な身体だなぁ。
まるで戦いの女神みたい。
なんて…デレッデレの僕。
ジャージの中でちんこはムックムク。
こんなボロボロの状態でもちんこは元気なんだよなぁ。
その元気に便乗して…っと。
身体を起こそうとする僕。
けど…。
「いてぇぇぇ…」
やっぱ身体はギシギシ。
「そのままでいいですよ」
クスクスと笑ってる鵬蓮さん。
そう言いながら僕の下半身にのしかかって来たぁ。
「あはっ…」
それだけでゾクッとくる僕。
もうジャージの中はフル勃起。
その僕のジャージを。
トランクスを下ろしてゆく鵬蓮さん。
ピョコンと跳ね出る僕のちんこ。
「うはっ!」
そのちんこの先に感じるヌメッとして暖かい感触。
踏張って顔を起こして下腹部の方を見ると…。
わあ…鵬蓮さんが僕のちんこをパクってくわえてる。
しかも…。