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『快楽と縄』
【SM 官能小説】

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『快楽と縄』-8

 やがてかなり奥まで侵入したところで、大きなモノの侵入は止まった。
 そして、1回、2回、3回と前後運動をしたかと思うと、ドーンと奥の奥にぶち当たるように突いてきた。
 そのとたんアタシは、頭のてっぺんから足のつま先の端まで身体中に響き渡るような、これまで味わったことのない絶頂感を感じ、イってしまった。
 その絶頂感が余韻を引きながらゆっくりと鎮まっていってもう少しで覚めそうになると、また1回、2回、3回と前後運動が始まり、やがてドーンとぶち当たるように突いてきて、アタシは同じ絶頂感を味わいイってしまった。

そしてそれが、何回も何回も繰り返されているうちに、アタシはいつしか、気を失ってしまった。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 しばらくしてやっと意識を取り戻したとき、アタシは縄による拘束をすっかり解かれ、だらしなく仰向けになってベッドに横たわっていた。
 なんだか身体中けだるく、これまでにない脱力状態から抜けきれないままだ。
 ふと気がつくと、アイツに見下ろされていた。

「おや、やっとお目覚めのようだな。
おい、あんた、あの方の置き土産のおかげで、31連発でイッたんだぞ。
これで、あんたの夢も叶ったよな?」
 珍しくもアイツは、二ヤリとしてそういった。それでアタシの頭も、シャッキリしてきた。
「うふっ、そうかもしれないわね。
だって、あれほどの超特大のチンボをあんなに上手に入れて、イヤでもイキまくるように絶妙のタイミングで突きまくるんだもの。
 アタシでなくてどんな女だって、30回やそこらくらいは連発でイッちゃうわよ」
 アタシは、もう服装を整えてズボンをはいていた、アイツの股間に目をやりながらいった。

 すると、アイツは
「おい、あんた、気づいてなかったのかい?
俺は1度もズボンを下ろしたりしていないぜ。
 俺があんたのアソコに入れたのは、チンボじゃなくてコイツだ」
 といって、右手でゲンコツを作って、アタシの目の前に突きだした。

「ええーっ!」
 アタシはアイツに、枕でもなんでもいいからそのへんにあるものを、投げつけてやりたくなった。
                          完


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