Crimson in the Darkness -再会-U-6
「リーを傷付けたことと突き放したこと、謝りたかった」
「…………い、今さら何だよ!」
「そうだな。ごめん」
また泣きそうな顔をさせた。勝手な話だ。勝手に突き放して、2年間何も伝えなかった。そして、勝手に現れた。
それを選んだのはオレだから、何を言われてもそれは否定出来ない。
「ただ、ちゃんと言わなきゃ駄目だと思ったんだ。それだけだ。悪かったな」
最後にそう伝えて、踵を返した。これ以上、何かを言えば泣かせてしまいそうな気がしたから。
「……勝手だっ スゴく勝手だ!」
痛みを訴えるのは掠れた泣き声。振り返れば、ぼろぼろと涙を流していた。