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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -再会-U-5

***





 それほどの時間は経ってないと思う。



 少しするとリーが家の中から出てきた。どことなく不満そうではあるけど。





「……何しに来たんだよ」





 視線を逸らしたまま、リーは小さな声で訊ねてきた。





「リーに言わなきゃいけないことがある」





 そう答えるとリーは青い目を見開いて、顔を跳ね上げた。





「……まだ……あれ以上に言うことあるの…?」





 あれ以上……『二度とオレの目の前に現れるな』とリーを切り捨てたことを言ってるんだろうか。そうじゃないけど、そう思われても仕方ないことをしたのはオレだ。





「……違うんだ。……ごめんな」



「……な、にが……?」





 今は謝るしか出来ない。それ以上を伝えても、きっと今は伝わらないだろうから。





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