Crimson in the Darkness -再会-Ⅱ-4
「男に“可愛い”は禁句だろ。それより何でここに？」
「え？ 実家だし。…………少し気になったの。リーちゃん、アークさんから逃げたでしょ？」
「…………」
よく御存知で。
しかも、『バカ』がついてきてるからな。
「ちょっと待ってて」
「あんた、何考えてんだ？」
こいつ、やっぱり解らない。
「リーちゃんを第一に、この先少しでも安心した生活が出来るようにって思ってるよ。じゃあ、待っててね」
リアナはにっこり笑うと家の中に入っていった。
暫くは待ちぼうけになるわけだ。