エクシィなアタシっちとトンデモねーヤツら-1
「んがぁ!がぁぁぁ!……ん…んん?」
自分の引きのイビキのデカさに目が覚めたアタシ。
もう朝だのよーだ。
赤ワインを一杯飲んだトコまでは虚ろに覚えてっけど。
何故か…ってぇよりやっぱり真っ裸だ。
その程度で済んでんのか?
アタシは掛け布団の中から顔を出し、探るよーに周囲を見回した。
どーやら眼鏡は外してるみてーで頗る視界はワリーが。
なんだ!?
この壁紙やカーテン、ベットカバーまでピンクで統一された部屋は?
クローゼットまで白とピンクだ。
まるでリカちゃんハウスの中に入っちまったみてーだ。
はっ!!って事は噂に聞くラブホか!?
太ママに酔っぱらって家を追ン出されたアタシ。
何処かのヤローにラブホに連れ込まれちまったのか!?
イケ面ならいーだけどなぁ。
なんて酔っぱらった後の事を勝手に想像していると。
「目が覚めたかしらぁぁ」
部屋の入り口の方から聞こえる甲高いアニメ声。
ん!!あの声は!?
やっぱり太ママだ。
今日もフリフリのワンピを着てドアの前に立ってやがる。
どーやら家は追ン出されないみてーだけど…。
この部屋は?
はっ!!太ママの部屋か!?
ってえー事はアタシは…。
太ママにそっちの気があって、アタシは太ママに食われちまったって事か!?
どーにもエロい方から想像が逸れないアタシ。
判ってんだ。
微かながら記憶もあるし。
始めてじゃねーし。
自分で裸躍りを始めたんじゃねーかって事ぐらいはよぉ。
ただよ…さすがにそれは気マジぃんでせめてもの現実とーひってヤツだよ。
けど…。
「好美ちゃん…お酒弱かったのねぇ…ごめんねぇ知らなかったから…でもまさか裸躍りを始めるとは」
太ママってばよ…おっとり口調で結構ズバズバ言ってきやがんだ。
しかも今にも笑い出しそうに目が泳いでやがる。
全ては酒に酔ったアタシの狼藉。
その狼藉がおかしくって仕方ねーみたいだ。
「いや…まぁ…」
ピンクに統一されたベットから上半身を起こすアタシ。
貧乳は掛け布団でしっかりガードしながら頭を掻き掻き。
照れ笑いを浮かべるのがやっとだ。
いやぁぁ…やっぱバツがワリーったらありゃしねーよな。
けど…太ママは。
「裸の好美ちゃんを運ぶの大変だったのよ、太ちゃんに手伝わせる訳にもいかないし」
ニコニコとカリ太ちんぽのヤツには見せてねーよアピールなのだろうが、もういいって。
「はぁ…すみません」
もういいよ…と思いつつもヘラヘラと受け答えするしかねーアタシ。
「好美ちゃんって…華奢に見えて、結構思いのね」
太ママはウフッって感じでトドメの一撃。
太ママはこれが言いたかったのかぁ!?
さすがに年頃の女の子にはキッツいぞ。
真っ赤になって俯いちまうアタシ。
でもね。
「いっぱい食べるから当然よね、さっ…朝御飯出来てるわよ」
ってフォローかよ。
いや…待て!メシかぁ!
朝メシと聞いて、沈んでいたテンションが一気に上がるアタシ。
「そーすかぁ!」
ついつい勢いで掛け布団を跳ね飛ばしちまうアタシ。
「はい…これ、あと下着は洗濯しちゃったからよかったらこれ使って」
苦笑を浮かべた太ママがアタシの制服と太ママのであろうピンクの下着を差し出してきた。