EP.3「ついてるよ、ここ」-10
(おっ、俺、もう・・・う、あぁあああ・・・!!)
姉ちゃんの中に白いものをぶちまけた。
まるでたまってたおしっこを放出しているみたいに、自分では止められそうに無い。
姉ちゃんは、口の中に射精させられている間、ずっと嬉しそうに笑っていた。
俺は本当に悪いと思っているんだろうか?
姉ちゃんに、こんな真似させた挙げ句、こういう表情までさせるなんて・・・・・
でももっと出してもいい?
まだ出そうなんだ・・・
もう一度下に降りると、父ちゃんはビールを飲んでいた。
風呂上がりか、と思ったがワイシャツのままでほっとした。
「なんだ、もう寝たんじゃないのか」
「あ、ちょっとね。すぐ戻るから・・・」
風呂場に戻り、篭の中に姉ちゃんのパンツをそっと戻した。
これで多分さっきの出来事を知ってる家族は俺以外いないまま、終わったんだ。
それで、いい。あれは誰にも知られちゃいけない。友達は当然として、母ちゃんも父ちゃんにも。
そして何より姉ちゃんにも、だ。
これは笑い事じゃ済まされないんだから・・・・・
俺と入れ替わる様に父ちゃんは風呂場に向かい、しばらくして母ちゃんも洗濯しに向かった。
1人になったリビングで、ついさっきの事を思い返す。
あの、口に咥えた時の姉ちゃんの顔・・・
「はぐっ?!」
すると、いきなり後ろから首を誰かに絞められた。
だ、誰か助けて、強盗が入って、うぐ・・・!
「隙ありなのだ、我が弟よ」
「ね、姉ちゃん?!何しに降りてきたんだよ?!」
「ちょ・・・そんな怒鳴る事ないっしょ、バカ。いったー」
一番顔を合わせられない人物と鉢合わせしてしまうなんて、ついてない。
姉ちゃんはピンクのタンクトップを着ていた。
「別にお前なんぞには用事が無いのだよ、分かったかな?」
「だったら首を絞めるんじゃねえ。何の用事も無いのにやめてほしいね」
「ふん、近くに居たお前が悪い。私に背中を見せるなと忠告したはずだがな」
「うるせー、さっさと寝ろ。お前の顔なんか見たくねーんだよっ!」
口では悪態をついていたが、まともに顔が見れなかった。
まだお互いに口でも手でも喧嘩出来ていた頃が、とても懐かしく、そして遠い昔みたいに感じる。
今はもう、姉ちゃんと呼んでいるが感覚が全く違うのだった。
「ほほう、いい度胸だな信之介。まあいいや、黙ってて。こっちに用事があるのよ」
姉ちゃんはそう言うと冷蔵庫に近寄り、冷凍室を開けた。
そして中からアイスを取り出したのだが、それは昼間無理矢理付き合わされた時に買っていたのと同じ物だったのだ。