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みどり
【姉弟相姦 官能小説】

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EP.1「ここ」-9

一体俺はどうしちまったんだろう。
今まで姉ちゃんを、そんな目で見た事なんか無かったのに。
だけど、俺の中で欲望は絶えず燃え盛り、いけないという自制心だけでは消せそうになかった。

寮は男子寮と女子寮に分かれてはいるけど、学校には普通に女の子もいる。
それにも関わらず、俺は一体何をやらかしているんだ。やめろ、汚らわしい。

必死に頭でそう訴えているが、妄想の姉ちゃんは俺を誘惑してくる。
遂に指がそこに触れて、ゆっくりと拡げていき・・・


「はうぅぅ・・・・!!」

思わず出そうになった声を、歯を食い縛って必死に噛み潰した。
しかし下の方から出たものをシーツにぶちまけてしまい、慌ててティッシュで拭き取る。

「・・・なに、やってんだ、おれ・・・っ」

よりにもよって、姉ちゃんの裸なんかでオナニーしちまうなんて。
いくら寂しくなったからっておかしいぞ。声だけ聞けば十分だったんじゃないのか。

朝飯を食おう。余計な事は考えなくていい、忘れろ。今のは間違いだったんだ。
俺はコンビニまで走り、目についたカップ麺を買い、お湯を入れてラウンジに戻った。

「・・・!」

夢中だったので気が付かなかったが、買った物に見覚えがある。
これは、俺の好きな醤油ラーメン・・・・

あの冬休みの朝、起こされて無理矢理連れてこられた公園で食べた、あれだ。


(・・・うまい)
(だろ。俺が選んだ味だからな!)


自分の買ったラーメンが不味かったから。
そんな身勝手で自分本位な理由で奪われた。

あの時の姉ちゃん、いい顔してたな。
思い出作り、なんて言ってたけど、まさかそれをこんなに早く思い出すなんて。

今考えればあれは姉ちゃんなりの気遣いだったんだろうか。
昔から思い立ったらあまり考えずにすぐ行動するから、前の日の寝る前にでも思い付いたのかな。

確かに昔よく一緒に遊んだ場所だから、思い出深い場所だ。
特に大事な話をした覚えは無かったが、こうしてちゃんと記憶に残っている。

(次に電話する時、何て言えばいいんだろ)

悩んでいると後ろから声がした。

「あれ、岡山。寝るんじゃなかったのか」
「園田?!お前らこそ、朝飯じゃなかったのかよ」
「まだやってなかった。それより旨そうだな」

この時間じゃ、仕方ないか。
あまりあげたくは無かったが腹を空かせた友人が不憫で、一口だけ許可した。

「・・・まずいな」
「うん、まずい」
「これは、無いな」

3人揃って同じ感想だったので、しかめっ面しながらラーメンを奪い返す。

「俺は好きなんだよ」
「もうちょっといいもん食った方がいいぞ」

じゃあ、俺と姉ちゃんの味覚は同じなのか。
嬉しいような、悲しいような。訳が分からん。どういう反応を示すべきか悩む。

悪態をつく友人達と話すうちに、俺は今朝の出来事を忘れていった−


〜〜続く〜〜


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