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アドレナMAX!
【アイドル/芸能人 官能小説】

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アドレナMAX!-3

「大丈夫だ、いざとなったら泣いてもいい。でも、他に誰もいない所でな」

どんな理由にせよ、この世界で自分の我が儘を押し通す事は出来ない。
まだ早貴は若いが、アイドルとして芸能界で活動し、その最低限の掟をもう学んでいるはずだ。
早貴自身もそれを思い出したのか、やがて静かに呟いた。

¨・・・ごめんね、佐渡さん。ちょっと、いきなりで驚いちゃって¨
「そうだぞ、せっかくのチャンスを不意にするな」

いつも相談が終わる時は、オレをマネージャーさんではなく、名前で呼んでくる。
普通は注意するのかもしれないがそれが悪い気はしないので、何も言わない。
早貴に対していつも口うるさいかな、と自分では思ってるが、やっぱり甘やかしてるか?

¨でも・・・私・・・¨
「どうした?」
¨何でもない、ありがとう。おやすみなさい¨
「ああ。早く寝るんだぞ」
¨・・・あまりお酒飲んじゃ駄目だよ¨
「やだ。もう一回言うぞ、やだ」


オレの子供みたいな返事に小さく笑いながら、早貴は電話を切った。
ちゃんとやる気になってくれて何よりだ、やれやれ。
しかし、気になるな。どうにも最後の方は歯切れが悪かった気がしてならない。

・・・これで大丈夫かな。写真集撮影、無事に臨めるといいのだが。



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