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アドレナMAX!
【アイドル/芸能人 官能小説】

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アドレナMAX!-1

マネージャーとしてのキャリアはまだまだだが、それなりに色んな芸能人を担当してきたつもりだ。
俳優、女優、タレント、芸人、アーティスト、色んなタイプの芸能人を見てきた。

みんな個性的でマネージメントするのは本当に大変だ。
特に、中でも一番手を焼かされるのは・・・・・


「ああ、もう、また誤字だ。家に返って、じゃない。帰って・・・と」

更新したブログをチェックしていたら早速誤字を見つけ、修正した。
ちゃんと毎日更新するのは偉いのだが、いくらマネージャーが更新するとはいえ、一旦は見返してほしい。
まあ、あいつの場合は気付かずに更新しそうだが・・・・・

いかん、そろそろ次の現場に行く時間だ。
オレはブログの更新を済ませて部署を後にした。


「あ、マネージャーさん。もう行くんですか?」


自販機の前にいた早貴を連れて次の現場へと急ぐ。
時間厳守だ、遅刻しないというのは最低限のマナーだからな。

「ごめんなさい、ちょっとトイレ」
「何でさっき行っておかなかったんだ。時間あっただろ」
「色々ありまして・・・すぐ戻りますから」

あいつはオレがブログを更新している間、何をしてたんだ?
いつもそうだ、仕事に向かう直前でジュースが飲みたいだの、トイレに行きたいだの言いだす。
時間はうまく使えといつも言ってるのに、毎回これだ。果たしてあいつはオレの話をちゃんと聞いているのか?
聞くふりだけは上手だなと言ってもあまり応えない。

「お待たせしましたぁー」
「行くぞ、早貴」
「あ、ハンカチ無い。ごめんなさい、トイレに落としてきちゃったみたいです」

盛大に転けそうになるオレをよそに、早貴はまたトイレへと戻っていった。
ファンはあいつのこういう抜けた所が好きな様だが、理解しがたい。
でもあんまり頭ごなしに叱るのはまずいのだ。相手はアイドル。
そして十代の女の子だから、やはり精神的にはそれ程強くない。
甘やかすのも良くないが、厳しすぎても上手くコミュニケーションが取れなくなってしまう。


−忙しい日々の最中、オレは上司に呼び出しを受けた。
早貴の事で話があるらしいが一体何だろう・・・

「固くならんでもいいよ、佐渡君。嬉しい知らせだ」

チーフマネージャーの立花さんはブランド物の眼鏡をくいっ、と上げた。
こういう喋り方は、本当にいい知らせだな。また新しい仕事が決まったか。

「前に早貴ちゃんが初めて出した写真集あるじゃん、あれ結構いったからさ、出版社の方から2冊目頼むって」
「本当ですか?!」

立花さんは親指を立ててウィンクしてきた。
オレは早速早貴に電話して、その旨を伝える。


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