投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

みだ★ゆめ
【ファンタジー 官能小説】

みだ★ゆめの最初へ みだ★ゆめ 29 みだ★ゆめ 31 みだ★ゆめの最後へ

4・バカなんて大キライ-9

〜〜〜〜〜〜〜〜


『すー・・・すー・・・』


リリスは俺の隣ですやすや眠っている。今夜は一緒に寝たいという本人の希望だ。

『リリスはなかなか機嫌治さないからね。すぐ仲直り出来て良かったよ』

ラウムが枕元に座り、羽根を畳んでいる。こうして2人、と一匹で寝るのは初めてだな。
箱の中ではいつもどんな体勢で寝てるんだろう。

「なあ、ラウム。修行を終えたらお前達は帰るのか?」
『うん』
「リリスはもう一人前になれそうか」
『多分ね。夢の中でもできる様になったら、後少しだよ』

こないだそんな事を言ってたな、確か。

『そうなると嬉しいけど、寂しいなぁ。隆一ともお別れか』
「おいおい、口に出して言うなよ。イヤだなぁ」
『あ、ごめん。寂しい?』
「まあな。でも元々一人暮らしも長いし、すぐ慣れるだろう。おやすみ」

ラウムに顔を見せない様に寝返りを打った。

そうだ、いつかは別れる時が来るんだよな、どんな物でも始まりがあれば、逆もしかり。

始まりと終わりは表裏一体・・・切り離せない関係だ。

リリスは・・・怖くないのか?
人間だけど俺はこいつが一人前のサキュバスになるのが怖い。

・・・リリス・・・


〜〜続く〜〜


みだ★ゆめの最初へ みだ★ゆめ 29 みだ★ゆめ 31 みだ★ゆめの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前