初夏のすれ違い / コトバ編-7
「おら、ケツあげろ!
後ろから入れてやる」
「っひ!
あぁっ、や、んああぁぁっ…!!」
「…く、狭っ…!
ココか、お前のアニキが好きなのは!」
「…!
だ、だめぇっ、やめてっ…!」
ぐっと尻たぶを両側に開く。
すると、こちらも紅くひくついていて、サクは興奮に身震いした。
幼馴染みの肛門…
なんて背徳的なのだろうか。
動きを緩めて、凝視してしまう。
「サク、お願い、見ないで…!
広げちゃヤだぁっ…!」
「なに言ってんだ、ケツ見られて締め付けてくるなんて…マジ、やらしすぎっ…!」
元から狭かったソコが、更にきゅうっ!とせばまった。
突然うごめかれて、サクは再び猛然と腰を動かし始めた。
あっと言う間に限界を迎え、止める余裕も無い。
「…あぁもうダメだっ!
イ、く…っ…!」
「や、サク、そんなにしちゃ、壊れちゃ、う…あぁっ…!
だ、め…らめ、らめっ、イッちゃうぅ〜〜っ…!!」
二人とも、ガクガクと関節が外れそうなほどに身体を揺らしてイきまくった。
ばたっと汗みどろの肌をくっつけてベッドに倒れ込む。
亜紀子の体にはまだ力が入っており、たまに痙攣している。
苦しげな息遣いを聞きながら、サクは黒髪に顔をうずめた。
「…っく、ぅ…」
亜紀子が泣いているようだ。
腕を伸ばして、まだ繋がっている腰を引き寄せて抱いてやる。
「…お前、イヤって、言ってばっかり」
「…だ、って…ぅぐ…」
「そのくせ締め付けてくるし、ワケ分かんねぇ」
「…ち、違…」
「違くねーよ、ホントのコトだし。
そんなに、オモチャもケツも好きなん?」
顔に当たる黒髪が横に揺れる。
ふわふわと、気持ちが良い。
「…好きじゃないっ…」
「でもなぁ?
そう言われても、アニキは、ちゃんとお前の好きなトコロ、知ってるみてぇだけど?」
「…?」
「…ココ」
「…んぁ!」
「…く、また締まった」
サクが、亜紀子の背をなぞった瞬間に、繋がったままのソコが、きゅんっと動いた。
サクが指で触ったのは、先程気付いた、肩甲骨の上の歯形だった。