バスルーム-5
「お母さん淋しそうだったよ、ずっとしてくれないって」
「そ、そんな事子供の前で母さんが言う筈無いだろう!出鱈目を言うな!」
「うん、嘘。でも半分本当。どこまでが嘘かお父さん分かる?」
答えられずに迷っていると、伊緒が顔をそれに近付けてきた。
「や、やめろ・・・・!」
鼻を軽く数回鳴らしてから、舌で鈴口に触れる。
その瞬間、陰嚢に微かな電流の様な刺激が走った。
「わ、粘ついてる。変な味・・・ん」
舌先で滲み出た液体を掬い上げる娘に、思わず理性が崩れそうになった。
先程の指使いといい、何故性器の扱い方を心得ているのだろうか。
「あ〜〜・・・んむぅ」
「うっ!い、伊緒やめろ、そんなもの、そうしちゃいけない!」
娘は口を大きく開けて、嬉しそうに一物に噛り付いた。
「んん・・・ふぅ、あっ、ああ・・・んるぅ」
手でされたのとは比較にならない程の快感が背筋に走る。
何とか止めさせようと理性が訴えてくるが、押し寄せる快楽に理性が侵食されていく。
伊緒の咥内がうねって、唾液の滑りが竿の裏側を刺激する。
父親の股間に顔を埋めて、愉しそうに一物にむしゃぶりついている伊緒が、血を分けた娘だとは思えなかった。
「ん〜〜〜・・・はぁっ」
伊緒は吸い上げながらそれを口から解放し、俺の様子を伺う様に見上げている。
「お前は何をしてるんだ、はしたないぞ」
「・・・・・やっぱり?」
また軽い口でもたたくのかと思っていたので、顔を赤らめたのは意外だった。
触るのもやりすぎだが、口で愛撫してくるのは行き過ぎだと自覚しているのだろう。
諭せば分かってくれるだろう。親子でこんな行為はいけないのだと説得しなくてはならない。
「お前が何を思って風呂に入ってきたのかは分からない。だが、もう気は済んだだろう」
「・・・お父さんは?」
伊緒は何を聞いているのだろう。
俺は満足してるのか、という意味だろうか。
それを聞かれると決して首を縦に振れる気分では無い。
娘のおかげというべきか体が数年、いや十数年ぶりに惚ける様な快楽を思い出してしまったので、このままでは我慢出来ない。
だが、娘と性交などやってはいけない罪深い行為だ。
もし妻か息子に見られてしまったら、もう俺達は家族ではいられなくなってしまう。
「ずっとお母さんとしてないし、それに多分・・・オナニーもしてないんだよね。ずっとお仕事で忙しかったから」
「俺を見てたのか?!」
「・・・・・お母さんが言ってました」
妻は口の軽い女では無い。
それに答える前に口籠もったので、怪しい。娘の前で夫の下半身の事情を明かす母親など考えられなかった。