てき屋のマコラスト-3
「うわぁぁぁぁん!」
一瞬にして全身ビショビショになるアサミちゃん。
「次は!誠司さんとマドカちゃんでやんすよぉ!」
ニタッと次の目標を見定めるナンシー。
「え…えぇっ!?きゃぁ!」
「ちょ…ちょっと!うわぁぁ!」
マコたちの集中砲火を浴びて、一瞬にして全身、ずぶ濡れの誠司とマドカ。
「あはははははは!すまねぇ誠司さん!」
ゲラゲラと笑い転げるマコ。
「ごめんでやんすよ!マドカちゃん!」
ナンシーも大口を開けて笑いまくっている。
マコやナンシーだけではなかった。
そこにいる全員がびしょ濡れになりながら。
過ぎ行く夏の日に…。
弾ける様な全力の笑顔で別れを告げていた。
さよなら…今年の夏。
そして…。
この夏を忘れない事。
それが…また来年のつかの間、この海岸で再会する事への約束。
その約束の鍵であるから。
鵠ヶ浜海岸編…ひとまず終わりでやんす。