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マネージメント
【アイドル/芸能人 官能小説】

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4・揺らぎとキスと甘えん坊-4

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「み、雅・・・・?」


ドアを閉じた瞬間、玄関で靴も脱がずに私を抱き締めてきた。
やっぱり今日は落ち込んでる。
ここに来る迄なるべく顔には出さない様にしてたけれど、家に入った途端に感情が抑えきれなくなったんだ。

こういう態度は絶対にレコーディングの時にも出さないし、スタッフや他の人の前でも素振りを見せない。
私にはこうして見せてくれるから、苦しんでる雅には申し訳ないけど、そういう所は嬉しかったりする。

でも・・・・果たして、私にも全てを曝け出してるのかな?

「ねえ、雅。大丈夫よ、誰だって上手くいかないと思う時はあるから」
「別に、そこまでは悩んでねえよ。上手く歌えない時もあるのは分かってる・・・・」

なんか、無理してるみたい。
雅・・・・もっと甘えてもいいよ?

そう思ったけど、今の雅に伝えても良くない気がして言えなかった。
私がもうちょっと有能なマネージャーなら、雅は安心して打ち明けてくれるのかな。
・・・今の私に出来るのはただ、雅のもやもやした思いを受けとめる事だけだ。
なかなか雅の胸の内に近付けないのがもどかしい。

「なんかさ・・・こんな時なんだけど、まりなっておっぱいでけえよな」
「・・・・やっぱりそれが目的なんでしょう」
「当たり前だろ、よく分かってるじゃねえか。まりなもようやく俺がしたい事を理解する様になってきたな」

ううん、それは違う。
私はまだ貴方の事を分かってあげられていないんだ。

タレントやアイドルの気分をちゃんと理解してあげられないマネージャーはよろしくない。
というか、失格とすらいっても大袈裟じゃない。単に仕事を取ってくるだけがマネージャーじゃないからだ。

「お前の唇、エッチだよな。プルプルしてて、柔らかくてさあ・・・たまんねえよ」
「こら、ちょっと雅、離しなさい。ふざけないで」

雅は私の顎を掴んでいる。
食い込む親指が圧迫してきて、その痛みが意識を雅の瞳に集中させた。
さっき握手会でファンに見せていた、誘惑する様な色気を出したそれじゃなく、寂しそうに揺らいでいる。


「・・・・・・まりな」


思わず私の方から抱き締めたくなる様な、普段のふざけた態度とは違う、今にも泣き出しそうな子供みたいな雰囲気。

でもそれはすぐに途切れた。

「み、みや・・・んっ!」

急に唇を重ねて、私の渇いた舌に唾液を擦り付けてきた。


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