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てき屋のマコ
【コメディ 官能小説】

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てき屋のマコ5-6

「親の血をひくぅぅ♪きょおでぇよりぃも♪」
マドカの許可を取り生ビールを飲み始めたマコはすっかりご機嫌になっていた。
「おちぃち〜♪ほぉしぃがる♪」
マイクを握り熱唱していた。

そして歌い終わり。
「すっごく上手いですよ…マコさん」
マドカはキラキラとした瞳でマコを見つめている。

「そうかい!照れちまうよ!」
両頬をアルコールで染めたマコ、満面の笑みでマドカの隣に腰を下ろした。

「ねぇマコさん!私も少し飲んでもいい?」
いたずらっぽくマコの瞳を覗き込むマドカ。

「おぅ!どんどん飲んじゃってくれ!」
マコは真剣に十八歳を過ぎたら高校生でも飲酒はオッケーと思っていたのだ。
…と言ってもマドカの年齢を確認している訳ではなかったが。

「あぁぁ美味しい!」
カシスオレンジを一口飲み、満面の笑みを浮かべるマドカ。
そのままマコの腕にピッタリと寄り添う。

「マ…マドカちゃん」
これには再び緊張がぶり返してくるマコ。
背筋を伸ばし両手を突っ張って姿勢正しく座っている。

「マコさん…マコは私をどう思います」
マコの肩口から顔を上げたマドカ。
アルコールのせいか微かに熱っぽい瞳でマコを見上げている。

「い…いや…マドカちゃんは…せ…清楚で可愛らしくて」
マコは正面を見つめたまま答えているが。
その横顔には緊張の影がアリアリと浮かび出ている。

「私…全然…そんな事ないですよぉ」
マドカは不意にマコの手を握ってきた。

「え…いっ!?」
マコは緊張のあまり生唾を飲み込んでいる。

「学校で流行ってる事、教えてあげましよっか?」
可憐さはそのままだが、どこか清楚が消えている。

「なん…なんだい?」
あたふたとしているマコの顔にマドカの顔が近づいてきた。

「な…なに!?なに!?」
動揺しまくるマコ。

「これはお礼です…」
「!!!」

そう囁くとマドカの唇がマコの唇に重なってきた。

マコは当然だが…両目を見開いてビックリしている。

だがマドカはそんなマコの身体に抱きつき。
夢中で唇を吸ってくる。

「ん…んん…ん」
驚いていたマコだが。
マドカの唇の柔らかさに目がトロンとしてくる。
そして…緊張に震える手ながらも。
いつしかマドカの身体をしっかり抱き締めていた。


つづく


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