悪夢の日々-19
サクは、あたしを襲った次の日、なんと学校を休んでいた。
あたしは頑張って登校したのに。
その翌日の朝、あたしの顔を見て、サクは一瞬ほっとしたような色を浮かべた後、ぎろりと睨んできた。
…やっぱり怖くて、目を反らしてしまう。
そしてある日、とうとうサクからメールが来た。
《無題
:今日16時体育館裏》
…えらそーに。
サクのヤツ、そんなにあたしとシたいか。
いつの間にか、あたしには優越感が生まれていた。
でも、そんなあたしの心は、あっさりとへし折られてしまった。
「ほら、こっち向け」
ぐっ、とアゴをつかまれて、目線を合わされる。
制服は乱されて、手首はベルトで縛られていて、いかにもレイプされてる、ってところを、サクは写メに撮った。
ぱしゃーん、ぱしゃーん、というニセモノのシャッター音に、眉がしかまる。
「…いいカオだな、そそるわ。
さて、これをネットに流されたくなかったら、俺の言うこと聞いてくれるよなぁ?
…まずは、足開いて、ヒザ立てろ。
片桐のおま○こ、俺に丸見えにしろよ?
で、この体勢でやることっつったら…
…オナニーだよな?」
予備の方の体育用具室の中で、あたしはボロボロのマットに座っていた。
薄い壁の向こうは、正規の体育用具室で、そのまた向こうでは部活真っ盛りの時間。
くちびるを噛みしめて、そろそろと足をあげる。
ヒザを開いた時に、く、ちゅ…とアソコが鳴ったのが分かった。
縛られた両手を下におろし、一本だけ中指を伸ばして茂みをかき分ける。
ちゅるっと恥ずかしい液体をすくって、豆をなぶる。
「…っ、…は」
「ん〜、あえぎ声も聞きたいけど、漏らさないように我慢してるカオもいいなぁ〜。
暴れて抵抗するより、その完全に降伏してない感じが萌えるんだよなぁ。
おい、手、止めんなよ!
もっと足開いて、おま○こ見せな」
そんなコト言われちゃ…乱れてしまう。
頭が真っ白になってきた。
指がちゅくちゅく止まらない。
両手をまとめられていては、声もそうそう我慢できない。
「っ、く…ぁあっ!
…サ、ク、見な…で!
見ないでぇっ…!
も…イ…、ィ…くぅっ…!!」
目をぎゅっとつぶって、体を丸めて、なるべく小さくイこうとした。
それでもすぐには整わない荒い息の向こうで、ケータイムービーの録画を止める、ピピッという音が聞こえ、目の前が真っ暗になる。
ただ、それも一瞬だった。
古いマットに押し倒されたかと思ったらサクが入ってきて、そのままイかされまくって。
感じてしまう自分に、本当にあきれてしまう。