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三人の男たちの冬物語
【SM 官能小説】

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三人の男たちの冬物語(短編3)-5

燿華という女が、私のあごを掌でつかむ。毒々しいマニキュアをほどこした爪があごの肉に喰い
込む。女の撫で声が聞こえる…女のハイヒールの先端が膝をついた私の腿の間のペニスをつつく。
私を罵倒し、嘲笑う言葉を浴びせられながらも、女のハイヒールで踏みにじられるペニスが、
むくむくと勃起し、烈しく疼いた。


アキコが男に抱かれる夢で、胸がふさがれる思いに息苦しさを感じたとき、燿華という妻によく
似た女とのプレイによって、なぜか癒されるのが不思議だった。

彼女の瞳の中には、どこか私自身を安堵させるようなものがあったのだ。彼女が発する言葉も声
も、アキコとは違うのに、なぜか私はその瞳の輝きの奥に見え隠れするものが、アキコを想わせ、
どこからかアキコに対する胸を締めつけるような渇きが、あざやかな疼きをなって甦ってくるよ
うだった。



「…はっ、はい…」

女は手にした乗馬鞭のヘラで私の臀部を撫でながら、私にもっと尻を振れと言っている。尻を振
りながら、もっと嬉しそうにハイヒールを舐めろと卑猥に言っている。

私は床に頬をすり寄せるようにしてハイヒールの先に舌を寄せ、女に言われるままに、高く持ち
上げた臀部をくなくなとよじらせた。

女はゆっくりと椅子から立ち上がる。
黒いガーターとショーツの透けた刺繍に彩られたむっちりとした白い下半身の源には、女の漆黒
の繁みと深い秘裂の源が、薄いベールのようなショーツに包まれ、私の性欲を誘い込むように神
秘的な翳りを見せていた。


私は自分のペニスを包んだアキコの性器の記憶がない…。

いったい、アキコとどんなセックスをして、どんな愛し方をしたのか…。いや、ほんとうに私は
アキコを愛していたのか…。三十歳のアキコとの出会い、ともにすごした十年ほどの夫婦生活…
そして、私もアキコもいつのまにかお互いの心と性を、体の奥深くに封じ込めてしまったのだ。


…豚みたいな汚いお尻だわ…

女は乗馬鞭の先端で、もたげた私の臀部の割れ目をなぞり、垂れ袋をピタピタとヘラでつつく。
その淫靡な感触に、私のペニスがひくひくと頭をもたげていた。

…どうして欲しいのかしら…こんなにおチン○ンを悦ばせて…言ってごらんなさいよ…
女のハイヒールの先端が私の頬をつつく。

…どうしたの…言えないの…

…鞭を…どうか鞭をいただけないでしょうか…

あはは…という女の笑い声とともに、ヒュンと鋭い音が風を切る。同時に、四つん這いになり高
々とかかげた私の臀部を、乗馬鞭の先端が烈しく打ちそえた。

ビシッー! …あうっー!

私はからだをのけ反り、呻き声をあげた。



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