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てき屋のマコ
【コメディ 官能小説】

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てき屋のマコ2-5

「おもしれぇ…やってみろよ!」
変質者の方にズイと一歩踏み出した。
変質者はマコの迫力に明らかに腰が引けている。
「おら!刺してみろよ!」
鬼の形相のマコ、更にもう一歩。
その時…。
「マコさぁぁん!」
誠司の声が…。
マコの意識が一瞬、そっちに流れた。
脱兎の如く逃げ出す変質者。
「こらぁ!」
咄嗟に追い掛け様としたマコだが…。
砂に足を取られてしまった。
「マコさん!」
血相を変えて駆け寄ってくる誠司。
マコの鬼の形相がふと緩んだ。
「もぅ…大丈夫だよ」
しゃがみ込み、自分の身体を抱き締める様にして泣いている若い娘。
その娘に優しく寄り添うマコ。
「マコさん!ケガないですか」
息せき切って誠司が合流してきた。
「アタシは大丈夫…それより、この子を事務所へ」
泣いている若い娘の肩を抱きながら誠司を見上げるマコ。
そんなマコを畏敬の念を込めて見つめる誠司。
ニッコリ笑うと力強く頷いた。


つづく


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