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てき屋のマコ
【コメディ 官能小説】

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てき屋のマコ2-4

「今日から…効率を上げる為に二人一組で周りましょう」
トランシーバーを三つ用意した誠司が。
事務所に集まったマコたちにそう言って笑いかけた。
この言葉を聞いた瞬間…マコは心の中でガッツポーズをとっていた。
「マコさん…僕と一緒に回って貰っていいですか?」
嬉し過ぎる、更なる誠司の追い討ち。
「よころんで!」
嬉しさのあまり日本語がヘンになるマコ。
そんなマコを誠司は。
ニッコリと見つめていた。

水着姿の老若男女でゴッタがえすビーチを歩くマコと誠司。
誠司の少し後ろを歩くマコは鼻の下が伸びっぱなしであった。
「本当にありがとうございます」
歩きながら後ろを顧みる誠司。
ニッコリとマコに笑いからけた。
「な…何がでございましょう」
マコがニタニタしながら早足で誠司と肩を並べた。
「いえ…防犯パトロールですよ、毎回参加して頂けるなんて」
「アタシの愛するこの海を…」
芝居かかった動きで…。
右手を差し上げ…ゆくりて横に動かすマコ。
「変態野郎の好き勝手にゃさせやせん」
斜め上を見上げ…動かしていた右手を胸の前でグッと握り締める。
「いやぁ…頼りにしてます、マコさん」
そんなマコを微笑ましく見つめる誠司。
「あら…やだ…アタシったら…」
途端に誠司の笑顔が眩し過ぎて。
握っていた拳を開き…右の頬にあてて真っ赤になるマコ。
そして…。
“やべ…嬉し過ぎて、おしっこしてきたくなっちゃった”
不意な尿意に見舞われたマコ。
「ちょ…ちょっとお待ち頂けますか?」
マコは誠司に断りを入れるとバタバタと砂浜を走りだした。

「ふ…う…しょんべん、しょんべん」
海岸の外れにある簡易トイレに飛び込み、用を足し始めるマコ。
「ふぅ〜」
膀胱に溜まった物を全て出し切り。
マコがひと心地ついている時だった。
ゴソ―ゴソ―。
簡易トイレの外で何かの気配を感じるマコ。
しかも背後のドアとは反対の方だ。
「チッ!やろう…」
それらしい目つきでボソッと呟くマコ。
さっさと後始末をすると買ったばかりのパステルピンクのパンティと白いハーフパンツをずり上げるマコ。
水を流し…そっと外に出ると。
「このヤロー!!」
簡易トイレの裏に勢いよく廻り込むマコ。
「ああ!!」
目にした物は盗撮魔の姿では無かった。
ビキニの上を外され涙目になっている若い娘。
その子の口を押えている若い男。
まさにこれからイタズラをしようとしている変質者であった。
「てめぇ!何やってんだ!」
変質者に向かって声を荒げるマコ。
一瞬怯み、若い女の子を放す変質者。
「やだぁぁぁ!」
解放された女の子が悲鳴を上げて、その場にしゃがみ込む。
泡を食った様な変質者。
震える様にしながら、懐からナイフを取り出した。
だが…ナイフ如きで怯むマコではない。


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