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てき屋のマコ
【コメディ 官能小説】

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てき屋のマコ1-3

「どうっすかなぁ」
電卓をトントンと叩くマコ。
「どうしやしょ…」
ナンシーも腕を組んで考え込む。
普通の業者なら経営状況が悪ければ店をたたんだり、コストの削減を考えるのであろうが。
マコは店をたたむ気もないし。
ナンシーをコストとも考えていない。
そんなマコだから給料がお好み焼きでもナンシーは離れる事がなかった。
「そうだ!」
マコが何かを閃いた。
「なんでやすか?」
乗っかる気満々のナンシーがマコの顔を覗き込んだ。

身体をよじると乱雑に小物が置かれたカラーケースを漁りだしたマコ。
ナンシーはキョトンとした顔でその様子を見つめている。
「あった…あった…」
マコが取り出したのはポラロイドカメラであった。
「マコさん?何すんすか?」
ナンシーは頭の上に?がついた様な顔で…ニタニタ笑うマコを見つめた。
そんなナンシーを見つめ返し、一際ニタッと笑うマコ。
そして…。
「よしナンシー…Tシャツ脱げ!」
「はぁ…」
別段、マコに対しては恥ずかしいという思いもなく…ナンシーは言われるがままにTシャツを脱いだ。
白くてふっくらとした乳房…その乳房を包む黒いブラジャー。
若干、贅肉がついた白いおなか。
「な…何するつもりッスか?」
恥ずかしくはないが…一抹の不安を隠せないナンシーは両腕で自分の身体を隠し。
訝しげな視線をマコに向けた。
「笑え!ナンシー」
マコがポラロイドカメラでナンシーの姿を撮影し始めた。
「なんすか!何すんスか!」
慌てるナンシー。
だが…。
「ほら!笑えって!」
マコは楽しげにナンシーの姿を撮影し続けている。
「もぉ!やめて下さいよぉ!」
身体を隠す様にテーブルの前で縮こまるナンシー。
マコはそんなナンシーの姿を十枚ほど撮り終えた。

「なんなんスか!いったい!」
顔を赤らめたナンシーがプリプリしながらTシャツを着直した。
「明日っから…アタリ付きにしようとな」
悪びれる事もなくナンシーに笑いかけるマコ。
「うちの…えっ!?」
ナンシーはやっとマコの目論見に気がついた様だ。
「そっ!アタリの景品はナンシーの特製セクシー生写真だ」
満面の笑みのマコ。
「やだ!やだぁ!」
大口を開けて駄々をこねる様に文句を言うナンシー。
だが、それは無駄な足掻きと判りきっていた。

それから手製のくじ、手製のPopを作るマコ。
文句を言いながらも…諦めが早いのか。
渋々と手伝い始めるナンシー。
こうして騒がしい夜も更けていた。


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