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黒い看護婦
【OL/お姉さん 官能小説】

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黒い看護婦4-3

「はい…終わりぃ…」
樹里さんはナース服の胸元を直してしまった。
丸い谷間はチラチラしてるけど…薄いブルーのブラは完全に隠れてしまった。
「次は下いこっか?」
樹里さんは今度は白ミニスカの裾に両手をかけるとニタっと笑った。
当然、僕は頷きまくり。
「と…思ったけど、もぅこんな時間かぁ」
「えっ!?」
樹里さんのもっともらしいセリフだけど…。
樹里さんは部屋に来てからまだ10分も経ってないよ。
しかも時計を見る素振りすらないし。
「そ…そんな…まだ…」
これには僕もブー垂れるしかない。
でも…樹里さんは。
「ケガ人なんだから…早く寝なさい」
何とも看護婦さんらしいセリフだけど。
そのケガの部分を昼間は散々、叩いていたクセに。
なんて…言える訳がないよ。
「わ…わかりました」
僕は泣きを入れる様に呟いた。

いつの間にか眠りに落ちていた僕だけど。
何時頃だろ…トイレに行きたくて目が醒めた。
こう言った時の松葉杖。
僕は木製の昔ながらの松葉杖に手を伸ばした。

おっしこが終わって、トイレから出ると。
電気が消えた廊下の先にナースステーションの明かりがボォって光っている。
樹里さん…何してんのかなぁ。
別段、コレと言った用は無かったけど。
光に引き寄せられる蛾の様にフラフラと…僕はナースステーションに向かってしまった。
ガランとしたナースステーション。
その前のカウンターに樹里さんが座ってたけど…。
カウンターに両腕を重ね…その上につっぷした樹里さん。
クゥ―クゥ―寝息を立ててる。
その顔を覗き込む僕。
樹里さんはド派手な目を閉じて。
真っ赤なタラコ唇を少し開いて。
気持ちよさそうに寝ていた。
少し開いた口許からはヨダレも一筋垂れてる。
なんか…。
なんか…。
ムチャクチャ可愛い。
僕の胸はドッキドキに高鳴ってきた。
吸い寄せられる様に…僕はその褐色の頬にキスをしていた。
ゆっくりと唇を離すと…。
「ん…んん…」
くすぐったかったのかなぁ。
樹里さんはピンク色が基調のネイルで褐色の頬をポリポリとかいている。
そんな様子を見ていると…僕の口許はユルユルに弛んでくる。
どうやら…僕は真剣に恋をしてしまったようだ。


つづく


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