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すく☆ぶす
【ファンタジー 官能小説】

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すく☆ぶす-6

『あああぁあ、あ・・・ふああ・・・はあ、はあ・・・うあぁあ・・・』


あれ、鈴音、いつの間に眼鏡を掛け直したんだ。髪も元の二つ結びに戻ってるぞ。


『あれぇ?私、何をして・・・あ、きゃああああ?!』

慌てて立ち上がったせいか、よろけて尻餅をついてしまった。

「おい、大丈夫か」
『あ・・・はい。また、やっちゃったみたいですね、私』
「何のことだよ」
『・・・実は私、お腹が空きすぎると、ちょっとだけ怒りっぽくっちゃうんです』

ふーん。
ちょっと・・・ねえ、なるほど。

『でも龍二さんの精液、とっても美味しかったです』
「・・・喜んでいいのか、それは」
『はい!なかなかそういう男の人っていないんです。自慢できちゃいますよ』
「あ、そう・・・」

何のアピールになるんだよ。
俺のあれは美味いんだぜ、なんて言うのか?馬鹿馬鹿しい。

「なんで俺の名前知ってるんだよ」
『サキュバスは性器を挿入した相手のフルネームが分かるんです』

もう何でもありに思えてきた。
知ろうと思えば虫歯の数も把握できそうだな、こいつは。


『あの、不躾ですけど、今日からここに置いて頂いてもいいですか?』
「えっ?!」
『だって私、あんなに美味しい精液を頂いたの、初めてだったんですから・・・』

恥ずかしそうに人差し指を合わせていじくる仕草は、とっても可愛かった。
でも、嫌だ。またいつあんなのが出てくるかと思うと、気が気じゃない。


『ダメですか?』
「はい!ダメです!」
『ああん?!』
「うわっ!わ、分かった、いいよ。好きにしろ!」
『はい。龍二さんは優しいんですね、嬉しいです♪』


くそっ、とんでもねえ奴に取り付かれたぞ。
俺はこれからどうなるんだ。

せっかく女が手に入ったのに、素直に喜べねえ・・・


斯くして、神を信じていなかった俺の願いは叶えられた。


−とっても歪んだ形で


〜〜おしまい〜〜


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