ジャングルジム-5
…俺、あの夢で何て言ったんだろう。
『 』
…ご。
「…きょーごッ」
…なんだよ。
「京吾っ!起きろっ」
「ん…何時」
「知るかっ。とりあえずお腹が鳴る時間だ。俺も寝てた」
携帯…は置いてきたんだっけ。
「泉のケータイは?」
「京吾んとこに置いてきた」
「役立たねぇな」
「お互い様」
……。
「…飯食うかーあ」
「うんッ」
「京吾様が作ってやろう」
「あ゙ー…胃薬ある?」
「てめーッ」
「わあっ!いてぇっ」
「はっはーあ」
当分はこんな毎日が過ぎてくワケで。
俺が自分の気持ちに気付くのは、まだもうちょい先の話。
あのジャングルジムの下で誓ったこと、俺まだ忘れてない。