Crimson in the Darkness -決意-Z-2
「ほら、そうやって諦めきれないでいる」
「…………」
リアナに苦笑しながらそう言われて、少なからず思うこともあった。 少しすると、リアナは笑いながら口を開いた。
「明日、新しい司祭さんが来ます。彼は現役エクソシストであって、教育係です。頑張って強くなってください」
「は?」
今更『教育』? こっちに来る前にイヤってくらい叩き込まれたぞ。
「彼がまあ、認めるくらいになれば、多分大丈夫かな」
この女、やっぱり意味が解んねぇ。何、一人でサクサク話進めてんだよ。
「何がだよっ」
「本部への配置転換」
「っ!」
こいつ……ホントに何考えてやがる。