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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -決意-Z-3

「直ぐに連れていっても、今のアークさんじゃ即戦力にならないんだよね。自負してるみたいだけど、あんなヴァンパイアに手こずってたらダメだねぇ。それにリーちゃんもそうだけど、アークさんもギスギスしそうだし、そんな2人と長い時間飛行機乗りたくない」





 戦力は解るけど、最後は何だよ。どっちが本音だ?





「リアナ、いつから決めてた?」



「? リーちゃんと会った時。状況を見たら、あんまり選択肢がないんだもの。アークさん、弱すぎ」



「…………」





 ヴァンパイアとのあんな光景を見せつけてくれたリアナに言われると返す言葉がない。





「それに、『ガキ』だって思ってるでしょ。リーちゃんのこと」



「ガキだろ」





 ガキ以外の何がある。



 ギャンギャン泣くわ、口は悪いわ、反抗的だ。明らかにガキだってこと表してるじゃねぇか。



 そう思うオレとは別にリアナは『うーん』と首を捻った。





「今はまだ12だから子供だけど。もう2、3年したら大人だよ? 国にもよるけど16で結婚出来るくらいなんだから」



「…………」



「知らないよ? リーちゃんって自覚無いけど可愛いから、本国行ったら男の子から言い寄られるよ。一番傍に居るのが自分じゃなくて良い? これから先、あの娘を守るのは他の男でも後悔しない?」





 確認する様に投げ掛けられたリアナの言葉に息を飲んだ。




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