Crimson in the Darkness -決意-Y-3
「?」
そう見えないけどな。ヘラヘラしてるから威厳が感じられないんだよ。
「いや、なんでもない」
首傾げてるリアナに適当に答えて、隣のシエルに目を向けるが……ダメだ。自失してる。
「で、他に聞きたいことは?」
答えられることには答えると言ったリアナは更に質問を促した。
「本部は本当にリーを助けるのか?」
次に何を問うか、考えるよりも先に勝手に口走っていた。
「おや、それは何度も言ったでしょう」
「ヒューイは『反対』だと言ってた」
「…………そうですね。あの人は心配症なんですよ。でも、大丈夫。そんなこと言ってても、リーちゃんに優しいから。今もちゃんとリーちゃんの傍に居てくれてます」
リーが懐いてるならそれで良いんだ……。リアナが何か口を開こうとしたら、電子音が鳴った。