投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

Crimson in the Darknessの最初へ Crimson in the Darkness 99 Crimson in the Darkness 101 Crimson in the Darknessの最後へ

Crimson in the Darkness -決意-V-3

****





 リーが居たのは2ヵ月あまり。たかだか2ヵ月なんだ。



 今更、それが大きいなんて感じるとは思わなかった。





「あり得ないだろ……クソッ」





 くわえていた煙草もいつの間にか気の抜けたビールも全く美味くなくて、飲まずに終わった。



 生活が元に戻っただけなんだ。何でこんなに静かで、それが何でこんなに苦しいんだ。



 苛々した気持ちを落ち着かせるためにシャワー浴びて、寝室に入った。久し振りに自分のベッドに寝転がった。





「ソファより柔らかいな……忘れてた……」





 天井を見上げたまま、ぼんやりと何も考えずにいるとあの泣き声が聞こえてきそうな気がしてたまらない。この静寂が嫌だ。




Crimson in the Darknessの最初へ Crimson in the Darkness 99 Crimson in the Darkness 101 Crimson in the Darknessの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前