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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -決意-V-4

*****





「いつまでこの国に居るんだよ?」





 あれから一週間経った日の夕方。フラリと現れたのはリアナ。





「心配には及びません。明日の午後に発ちます」



「…………そうか」





 細く笑う表現は少し他意を込めているように見える。

 



「どうしましたか? あれだけ酷い傷付け方をしておいて、寂しいんですか?」



「はっ?」





 寂しい? 有り得ないだろ。そんなの。ニコニコと笑うその顔はやっぱり解らない。





「違いますか。貴方がどうあれ、リーちゃんは貴方に会うことはしませんよ。絶対に」



「…………それでいい」





 そう言ったら、でっかい溜め息が聞こえた。





「…………全く。クダラナイ」





 呆れた目で見上げてきたリアナに苛立ちが募った。




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