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ホテルノヒカリ
【OL/お姉さん 官能小説】

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ホテルノヒカリ3-1

「あのぉぉぉ…」
会社帰り私は腰を引く様にしながら交番の中を覗き込んだ。
しっかりとフレアスカートは穿いているパンストもだ。
パンツだって穿いてるけど…今穿いてるパンツは最早赤い紐だ。
紐パンではなくてパンツ自体が赤い紐だ。
そんなパンツを穿いて士郎さんに会うのは異常な程恥ずかしかった。
「どうしました?」
私がそんな不埒なパンツを穿いてるなんて夢にも思ってないんだろうな。
士郎さんがニコヤカに近づいてきた。
すまねぇ…士郎さんこんなはしたないパンツを許してやっておくなせぇ。
「ども…」
私は顔をしかめてペッコって挨拶をする。
「どうされました?森野さん」
士郎さん…白い歯をキラキラさせてやがるぜ。
こんな状況でなければ…すっごく楽しいひとときなのになぁ。
しかし…いつまでもグズッてる訳にもいくまいぞ。
「あの…私…」
私は覚悟を決めて話し出した。
「また…し…下着を盗まれちゃったんですぅ」
もう泣きそう。
「えっ!?それは大変だ!」
士郎さん、ありがたや…ありがたや…な反応だよ。
「すぐ…行きますね!」
士郎さんが立ち上がった。
「そ…それが…盗まれたのは一昨日の事なんですが…」
「えっ!?もっと早く届けを出してくれればいいのに」
そりゃ…そうだよね。
「すいません…のっぴきならない用がございまして…」
私はシュンとしてると…。
「い…いえ…別に責めてる訳じゃありませんよ」
士郎さんは何て優しいんだろう惚れ直しちゃうよ。
「あの…よければこれからお宅にお邪魔してもいいですか?」
真面目な士郎さんのこった…そう来ると思ってたぜ。
準備はぬかりないぜ…部屋は片付けたし決意の張り紙は上から『整理整頓』『手洗いうがいを忘れずに』って紙で隠してるし。
このチャンスは生かさねば…。
「はい!喜んで!」
私は意気込み過ぎて某居酒屋の様な返事を返してしまった。

士郎さんは私と一緒に家に向かってくれた。
あぁ…幸せだよ。
毎日一緒にこうして帰れたらもっと幸せだよ。
私は顔はニタニタ…心臓ドキドキで士郎さんと並んで歩いた。
「やっぱり…縁側に取り込んでいる間に?」
家の前で士郎さんが聞いてきた。
「はぁ…はい!はい!」
私は突然現実に引き戻されてしまった。
「ちょっとお庭を見せてもらっていいですか?」
「どうぞ…どうぞ…」
士郎さんが庭の方に廻った。
私は少しでも士郎さんの手助けになればと一旦家に入ると居間の電気をつけた。
士郎さんは庭を隈なく調べている。
「懐中電灯か何か持ってきましょうか?」
縁側から声をかける私。
が…しくった!うちには懐中電灯なんてない!
「いえ…充分明るいから…大丈夫です」
ホッ…助かった…。
「あぁぁ!」
「ど…どうされました?」
士郎さんが驚きの声を上げて…私もびっくり。
「ちょっと来て頂いていいですか?」
「はっ!ただいま!」
私はつっかけを履いて庭に出た。
士郎さんが植え込みの陰を覗き込んでいる。
「森野さん…アレ?」
私も士郎さんと並ぶと植え込みの陰を覗き込んだ。


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