EP.3 お兄ちゃんは超コスヲタ-6
その時と同じ昂ぶりを何故、こんな状況で感じているのだろう。
指を膣内に入れていないのに、擦り付けてもいないはずなのに・・・
せめてあの感覚を知らなければまだ幾らかは耐えられたが、迫りくる快感の波が容赦なく体を打ち震わせていく。
ひかりは、その場に立つのすら必死だった。
「ぅ・・・ぁ、んん・・・」
声を押し殺して後ろにいる典明に感付かれない様にするが、この距離なら聞こえるだろう。
それでも、典明は全く行動を起こしてこなかった。
(変だよぉ、何もされてないのに、なんで気持ち良くなっちゃってるの・・・)
小さく、だが形のいいお尻をぷるぷるさせるのを、典明は食い入る様に見入っていた。
いつもひかりに触りたがる重度のシスコンのくせに、悶えるのを見て楽しんでいるのだ。
「旨そうだな」
急に典明の声が聞こえ、驚いたひかりが振り返ると鼻血を垂らした阿呆面がそこにあった。
鼻を掴める位近かったが、手が汚れるのでひかりはひねり潰すのを躊躇ってしまう。
「み、見てたの、ずっと」
「ああ。手際良いな、何回見ても」
普段なら指を切るから料理はやめろとしつこいくせに、この数分間は一切口を出さなかった。
毎回口うるさくてうんざりしていたから、ひかりにとってはやり易かった筈だ。
・・・素肌に心許ない布切れだけでなければ。
「手つきとかじゃなくて、私の、あ、あれ、とか見てたんだ!」
「あれ、って何だよ、ちゃんと言ってくれなきゃ分からないな」
「だから、あれ!!あれだって言ったら、ひとつしかないでしょう!」
物凄い辱めを受けた挙げ句、見られた部分を言わされそうになり、ひかりは今にも涙が溢れそうになっていた。
この変態は自分が言うまでこうして責めるつもりなのか、と思うと、遠い所に逃げてしまいたくなった。
「・・・そうだな。お前が思ってる通り、俺が見てたのはここだよ」
尻の割れ目を触られ、ひかりは全身が引きつりそうになる。
典明は乳房を揉む様に片方の尻肉を掴み、持ち上げる様にゆっくり刺激した。
「さわるなぁっ、ばか、スケベ、変態!」
「あとついでに体が鯣臭い時がある」
ずっと目線で嬲られていたひかりの体を、変態の厭らしい手が撫で回していく。
快感に耐え続けて敏感にさせられたひかりにとって、直接肌を触られるのは、声を我慢出来ない程の刺激だった。