投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ひかり
【兄妹相姦 官能小説】

ひかりの最初へ ひかり 51 ひかり 53 ひかりの最後へ

EP.FINAL お兄ちゃんと超ラブラブ-12

〜〜〜数日後〜〜〜




「動いちゃダメ!もう、何回も言わせないでよお兄ちゃん」
「そうは言ってもな、動いてないと不安だ。しかも服着てなきゃならないし、余計に落ち着かん」

いちいち動く為に先程から何度も注意されている典明。
ひかりにモデルを頼まれて嬉しいとはいえ、落ち着きの無い性格故に少々辛くもあった。

「ついこの間描いたんじゃないのか。なかなか上手かったぞ、あの種子島は」
「そんなものコンクールに出せる訳無いでしょ!!」
「ははっ、冗談だ。しかし興味深いテーマだな、自分の大事な存在というのは」

下書きをもとに、ひかりは一応典明の似顔絵を完成させていた。
だがどうにもしっくり来ず、完全には納得がいかなかったので描き直す事に決めたのだった。

「ちょっと笑ってみて」
「こうか?」
「うわ・・・・・・」
「おい、やらせといて引くな。なんだその哀れむ様な目は」
「じゃあ真面目な顔して」
「よし、分かった」
「ぷっ・・・ぷぷ、ぷぷぷぷぷぷ、変態が真面目な顔してる、ぷぷ、ぷぷぷぷ」
「お前、寛大なお兄ちゃんでも不真面目だと怒るぞ」

完全にひかりに馬鹿にされていたが、典明は万更でも無かった。
また妹がお兄ちゃんと呼んでくれる様になった事が嬉しかったのだ。

「よし、描けた!」
「見せてくれひかり」

スケッチブックには、歯を見せている兄の笑顔があった。
ひかりは悪ふざけしている様に見えて、きちんと鉛筆を走らせていたのだ。
典明はひかりの、何だかんだで真面目なところが好きだった。

「どう、上手に描けてる?」
「技術はさておきお兄ちゃんの為に何かしてくれた、というのは素敵だ。以前も言ったか」
「ちゃんとできてるか聞いてるのにー」
「ははは、冗談だ。こないだのやつよりいい感じだぞ」

典明だけでなく、ひかりもこの時間を共有している事を嬉しく思っていた。


「もし落選しても、私は大丈夫だよ」
「おい、まだ提出する前から縁起でもない事を言うんじゃない」
「だって・・・」

ひかりは、並んで見ている典明の手にそっと自分の手を重ねる。


「大事なものってなんなのか、少しだけど分かった様な気がするから」
「ひかり・・・」


きっとこの先も、ひかりはその指を離さない。
大切な存在は傍にいつも在ると気付いたのだから−


〜〜おしまい〜〜


ひかりの最初へ ひかり 51 ひかり 53 ひかりの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前