チョコレート・デイズ‐りくとリナ‐ 3-5
「げっ！何だよこれ！」
丸っこい字で書かれた指令を見た時にリナは思わず飲んでいたカルアミルクを吐き出しそうになった。
２…ポッキーゲーム
３…キス
４…エロマッサ
５…ビーチク舐め
６…マン舐め
７…せっくす
８…しっぺ
七個中ハズレは一つ…完全にイケ面仕様であった。
「ニヒヒヒヒヒ…びびっちゃったんスかぁ？」
取り乱しているリナを見てバニラがいつも仕返しとばかりにイタズラっぽい笑みを浮かべる。
ぶっちゃけ…イケてないボーイズでもいいやと思いだしていたこの時のバニラは一種無敵であった。
「やってやるよ！」
しかしリナの負けず嫌いも相当なモノであった。
こうしてエロ過ぎるお姫様ゲームが始まった。
「気合いれていいっスか？」
やるきマンマンのバニラ。
「勝手にしろよ！」
素っ気無いリナ。
「「「おぉぉぉぉぉぉお！！」」」
イケてないボーイズから歓声が上がった。
なんとバニラ…トナカイの着ぐるみを脱ぎ捨ててピンクのブラとパンツでお姫様ゲームに望むつもり様であった。
リナはお姫様になると指令をバニラにふり…バニラはお姫様になるとお姫様自ら指令項目を行った。
つまりはイケてないボーイズと色んなエロゲームをしているのはバニラ一人であった。
もちろん過激なゲームばかりなのでバニラの白い肌はピンクに染まりゲームの度にバニラは甘い喘ぎ声を上げていた。
ただ…せっくすとマン舐めのカードはまだ出ていなかった。
しかしバニラの様子を見ているうちにリナの身体に変化が現れだした。
その変化を感じたリナは…。
お姫様決め…リナのカードはクィーン。
バニラのカードはジョーカー。
今回のお姫様はリナになった。
「姫…」
「いっ！？」
リナの突然の姫コールだった。
「マジっスか！？」
バニラは急展開にあきらかに動揺していた。
そして…指令カード。
出た！せっくすだ！
「えぇぇぇぇぇ！！」
あきらかに残念がるバニラ。
「どうだ！バニラ！」
リナは勝ち誇ってのドヤ顔だ。
イケてないボーイズに緊張が走る。
キング三枚エース三枚計六枚のカードをシャッフルするリナ。
エースが配られた者ののみが下僕として…このおいし過ぎる指令を実行できる。
リナはイケてないボーイズそれぞれの前に一枚ずつカードを配った。
最初の一人がゆっくりカードをめくる。
エース！
次は…。
エース！！
そして…。
エース！！！
「「「やったぁ！！」」」
「マジでぇ〜」
全力で喜ぶイケてないボーイズ。
方や全力で悔しがるバニラ。
「残念だったな…バニラ！」
そんな中、リナの高笑いが響いていた。