デート-2
「あああ!い、いやぁ・・・・あああああ」
これでスカートを押し上げることもなくなったが、同時に体が動くたびに結び目がペニスを犯してくるので、まともに歩けるか心配になった。
僕を縛り上げている間、蒼介は今日の予定を僕に色々と聞いてくる。
僕は普通の生活をしている間ずっとこの縄で体をいたぶられるんだ。
いけない事をしているという背徳感で頭が痺れてくる。
洋服に袖を通すたびにギチギチギチと虫が鳴くような音が鳴り、挟まれた乳首、ペニスやお尻の結び目が擦れて熱い刺激が全身を襲う。
やっとの思いで服に着替えて上がる息を整えながら蒼介を見ると、突然激しく唇を合わせてきた。
「う、んんん!ん・・・・ふ」
僕はその激しさと甘さに戸惑う。
いつも冷静な蒼介の人間くさい一面を垣間見て、きゅっと胸を締め付けられた。
ホテルを出るとすっと僕の手を自然に握ってくれた。
僕は柔らかく握り返して蒼介を見上げると優しい蒼介の笑顔が降ってきた。
それから二人で色んなところに行き、買い物をしたり、景色のいいレストランで食事をしたり、一見すると本当の恋人同士のようなそんな時間を過ごした。
でもその間、歩きながらも体のいたるところで甘くじれったい刺激が発生して、僕は何度もいきそうになるのを必死に堪えなければならなかった。
ビルの最上階にあるレストランで夜景を眺めながらのディナー。
天空から星を見ているような景色に夢心地になった。
「これ。プレゼント」
そう言って僕の前に細長いケースが出された。
蒼介が中を開くと、シルバーの中くらいの太さのチェーンに蛇が二匹絡まったような、幾何学的なデザインのチャームが付いているネックレスが入っていた。
それは昼間に入ったシルバーアクセサリーのお店で僕がずっと見ていたものだった。
「それが欲しいの?」
「あ・・・いや、あの・・・」
「欲しければ買ってあげるよ?」
「このデザインが、ちょっとSの字に見えるなーって。蒼介さんの、S」
そう何気なく言ってみたはずが、急に恥ずかしいことを言ってる気がして言葉が続かなくなったのを思い出す。
僕は早速そのネックレスをつけてみる。
甘すぎずいかつすぎないデザインで普段の時に付けていても違和感はないだろう。
「蒼介のS。なーんてね」
蒼介は嬉しそうにふふふっと笑ってそのチャームを指でなぞった。
「これで離れていても僕と一緒だね」
「そうですね」
甘い甘い恋人同士
でもその裏には離れられない心の鎖がいやらしく糸を引いている。