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「調教家族」
【調教 官能小説】

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第2章-8

「あああっ――! おかしくなっちゃう――!!!」

体を左右にひねらせ、必死に抵抗します。
それは侵入者に対してではなく、私を狂わせる機械に向けてでした。
レイプなど些末なことに思えるほど強烈だったんです。

私の顔が触れられました。
ついに犯される!

「いやぁぁぁ!!」

助けを求めて叫びました。

「カエデ、お父さんだよ」

「やめてぇぇぇ――!!!」

私は恐怖に震えながら、でも、体はイキぱなしのままビクンビクンと波を打ちます。
怖いのか、気持ちいいのか、どっちが本当なのかわけが分かりません。

状況とは全く関係なく、引きかけていた波がもっと巨大な津波となって押し寄せてきます。

「イッてるのに! またイッちゃう――! あああ――っ!!」

痙攣がありませんでした。
全身の筋肉が固まって、元に戻らないのです。
体に力がずっと入ったままで動けません。
私の精神は、決して這い上がることの出来ない暗黒の世界へ迷い込んでいきました。

「また! また、イクッ――!!!」

絶頂が止まりません。
イキ狂います。
イキ狂って、狂い死にしそうです。

「お父さんだよ。落ち着きなさい」

そう言って、声の主は私をギュッと抱きしめました。

「ちょっと怖かったか。ごめんな」

目隠しが取られました。
目の前にいたのは確かにお父さんでした。

「あああ……」

機械のスイッチが切られ、私はどうにか現実の世界へ生還しました。
ホッとして涙があふれてきました。

「ごめんよ」

「バカ! 怖かったんだから!」

「でも、気持ちよかったんじゃないか?」

「そんなことないもん」

「ウソつけ。ずっと見てたんだからな」

「バカ! バカ! バカ!」

たちの悪いドッキリです。
お父さんはどこにも行っていなかったのです。
個室の外から器具を操作して私の反応を楽しんでいたのです。

縄を解いてもらい、お父さんの胸の中で泣きじゃくりました。


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