調教物語(その10)-2
「なあ、平さんや、もし俺のかみさんが(良いって)言えば抱いていいよ、
あんたとは、マラ兄弟の仲だしな」
「えっ!良いのかい、そんなこと言うと本気にしちゃうよ」
「ああ、いいとも、でも輝子がそう言うか、どうかだがね」
「では、ほんとに良いんだね・・健さんや」
「ああ、いいよ、俺はあの女にうんざりしているんだ、五月蝿い女だし、
あいつはあれが旺盛でね、俺もセックスは嫌いじゃないんだが、
若い頃は輝子とはよくやったが、今は義理マンというやつかな、
本当はエッチしたいとは思わないんだ、もうね・・
しかし、まあ若い女なら別だがね、あはは」
「わかった、その言葉を忘れるなよ、健さん」
「いいともさ、男が言った言葉に二言はないさ、それにさ・・」
「うん、健さん」
「平さんが、輝子みたいな身体の女が好きなのを知っているし、
俺たち夫婦の仲はとっくに冷めているけど、
信頼できる平さんなら輝子を、やらせても良いなって前から思っていたんだよ、
輝子がそうなれば、俺はそとで遊べるしな・・
それにね、いつか夫婦交換でもしてみたいと、思っていたし」
「ふむふむ・・なるほど、じゃあ、その時には、いただくからね」
「うん、まあ、そういうことで、今夜はもっと飲もうや」
その夜はとことん飲んだが、その言葉だけは平太郎は忘れなかった。
それが今夜、現実になろうとしていた。
それを思うだけで、平太郎のペニスはパンツの中で異様に勃起していた。
研二郎は、会長を含めた3人の男と、
熱い目で見ている輝子を見て言った。
「あの、魚屋の奥さんでしたね、この女の首に掛ける犬の首輪を買ってきて
貰えないだろうか」
そう言うと輝子に片目を瞑り、軽くウインクをした。
いつもは、この界隈の冴えない男などを見ている彼女は、
どこか陰があり魅力的な研二郎に言われて、輝子は顔を紅潮させていた。
「あ、はい・・買ってきます、どんな首輪が良いのかしら」
「そうだね、この女の首輪だから成犬の大きめが良いかな、それとリードも」
「あ、はい・・分かったわ」
「じゃ、これで」
研二郎はズボンのポケットから無造作に万札を出し、
輝子に握らせた。
彼女は紅潮した顔でそれを握り締め、会館を出た。
「さて、そろそろこの女がどうされるのか見たいんじゃないかな、皆さんは・・」
そう言いながら研二郎はジロリと男達を見渡した。
彼等はこれから展開される妖しい行為を想像しながら、
その目は異様に興奮していた。
「そりゃもう・・・なあ平さん、健さんや」
会長は舌なめずりしながら二人に言ったが、勿論二人に異論はない。