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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -出遭-Y-3

「この子を拾ったのは貴方です。その命を捨てるのも育てるのも貴方がその責を負わなければいけません。決めてください」



「っ! ふざけるなっ! どう言うつもりだ!? オレにコイツを、リーの命を絶つ権利なんて無いだろうが!!」





 そんな理屈が何処にあるってんだっ!? コイツは死にたいなんて思ってない。生きたいって思ってる。だから、ここに居るんだろうが!?



 苛立ちを募らせて、緑色の隻眼をオレに向けたままのリアナに食って掛かった。でも、リアナはそんなことに動じることも無く、冷静に喋りだす。聞きたくもないことを――。





「リーちゃんは悪魔でもあるんですよ。貴方は悪魔を憎んでるのでしょう? 子供だった貴方から全てを……」



「黙れッ!!」





 リアナの言葉を遮る。ただ、それだけで、それ以上は何も言えなかった。



 頭に血が昇ったのと……余計なことを思い出したせいで、言葉が出なくなった。



 そんなオレのことには構わず、リアナは言葉を続けた。





「―――選択してください。このままではこの子は飢餓による苦しみから、自我を崩壊させてしまう。そうなってしまったら、人間には戻せません。ヴァンパイアとして葬るしか出来なくなる。――どうしますか? アーク・フレイズ」


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