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調教物語
【その他 官能小説】

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調教物語(その9)-2

研二郎はニヤリとしながら優子をみつめ、指を指した。
「犬?・・・いや、こいつの首輪でね」
「えっ?」

周りにいた人達も、初めその意味が分からなかった。
「この奥さんの?・・ですか」
八百屋の女は目を丸くしていた。

「この女はね、奥さんじゃなく、俺の女でね、
こいつの首に付ける首輪なんだよ
それに、恥ずかしいことをされるのが好きな女でね、そうだよな」

研二郎は、
自分の腕で寄り添っている美しい女を見つめ、嘲笑うように言った。
その目は、まるでその場を楽しんでいるようだった。

優子は目を伏せ、言葉で返さず、
ただ恥ずかしそうに頭を横に振った。
(いやよ、ご主人様・・・こんなところで、いや・・いやっ!)

その辺りの人達は驚いて二人を見つめる。
研二郎が言う言葉の意味と、何やらその異常に気が付き始め、
好奇心の目でじっと見ていた。

研二郎は、背広のポケットに手を入れ、何かを探していたが、
手に触れるとそれを取り出した。

それは煙草のケースくらいの大きさで、
表面にはスイッチのように、何かが付いている。

研二郎がその部分に触れ、何か小さな音がしたかと思うと、
突然に優子が下腹を押さえ、呻きしゃがみ込んだ。

(きゃ・・あぁ・・うぅ・・)

美しい女が八百屋の店先で、腹を押さえ苦しみだしたのを見て、
人の良さそうな八百屋の妻の弥生子は驚いていた。

「あっ!ど・・どうしたの、ねえ、あなた・・具合が悪いの?」
心配そうに、弥生子は優子の顔を覗き込む。
そんなやりとりを感じ取り、隣の店の魚屋夫婦が顔を出す。

「どうしたんだい、平太郎さん、店先で・・」
「ああ、健さん、何やらこの女の人が具合が悪そうで・・」
「へえ、それは、ねえ・・・大変だ」

魚屋の健と言われた男は、さっきからその光景は見ていた。
好き者の彼は美しい優子に見とれていて、
自分の出番を待っていたのである。

女は美しい顔を歪め、隣の男の腕にしがみついているが、
彼女が身体を屈めたときに見える乳房をしっかりと見ていた。

(おお、おっきなおっぱいだな、これは良い女だぜ、
それにブラも付けずに、丸見えじゃないか・・)

「あんたあ、どこ見てんのよっ!」
健の女房の輝子が亭主の腕をつねった。

「いてて、いてえじゃねえか、このくそババア!」

魚屋の妻の輝子は、四十歳代の威勢の良い女だった。
男好きのするその顔と身体は、客達の視線を浴びることも少なくない。
時々、年配の男の客に尻を触られることもある。


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