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調教物語
【その他 官能小説】

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調教物語(その9)-1

二人は車から降りた。
優子が地面に足をつけた瞬間、
ズキンと、或る違和感が彼女の敏感な部分を襲う。
勿論それを知るのは彼女自身と研二郎だけである。

スカートを下ろしてあるので、
優子がバイブレーターを膣に挿入していることなど
誰も気が付かないし、誰も想像出来ない。

優子がその場所に来たのは勿論、初めてだった、
そこは、優子が一人で住んでいるマンションより遥かに遠く、
知り合いを気にする心配は無い。
その場所を何故、研二郎が選んだのか、それは後で分かる。


長身でセンスの良い背広を着こなした気障な研二郎と、
ファッション・モデルのように美しい優子が腕を組み、
そこを歩くだけでその場に華な空気が漂う。
彼らが歩く場所は、
ここではなく、銀座やファッション煌びやかな街が似合う。


小さな街の商店街では、買い物客や、店の人達は二人に気が付くと
振り向き、好奇心の眼で見つめる。

ノーブラでノーパンの優子は、
そんな彼らの視線を気にしながらうつむき加減で、
研二郎に寄り添い歩いている。

膝まであるとは言え、スカートを押さえ時々舞う風を気にしていた。
彼女の膣にはバイブが刺さり、
それをコントロールするリモコン本体は、
研二郎の背広のポケットのなかで握られていた。
今はそのスイッチは入ってはいない。

しかし、優子が歩くたびに、
膣の中のバイブレーターが微妙に彼女の膣の中で位置を変え、
蠢き、彼女を更なる官能の階段へと昇らせていた。

故に優子はゆっくりと歩かなければ、どうなるか分からない。
或いは、歩きながら逝ってしまうのでは無いかという不安が過ぎる。
優子は、それがホテルの中でなら良いと思った。
逆に逝きたいとさえ思っている、
しかし、街の中で他人が見つめる中でそれは出来なかった。

言葉を代えれば、逝かないように我慢している、
その方が正しいかもしれない。


店先に並ぶ物を珍しそうに見ながら歩く二人に、
八百屋の店主が声をかける。

「いらっしゃい、旦那、何をお探しで?」
「この辺りに犬の首輪なんか、売っている店はないだろうか」
「へえ?・・犬の首輪ですか?さあ・・
おい、そんなの売っている店が、あったっけ、母さんや」

頭に手拭を巻いた八百屋は、連れ合いに声をかける。

「ああ、そこの店の裏通りの大きな雑貨屋で売ってるわよ、
うちの犬のポチの首輪もそこで買ったからね」

「そうですか、ありがとう」
研二郎は頭を下げ、慇懃に礼を言った。

「あの旦那さん、どんな犬を飼っているんですか、
うちの犬は柴犬だけど・・・」
八百屋の妻は研二郎に声をかけ、二人の顔を交互に見つめていた。

この界隈では余り見かけない二人が、よほど珍しいのだろう。
近くにいた主婦達も二人を遠目で見ていた。


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