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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -出遭-V-4

「おい、リー?」



「……ぁ、あ……っっ」



「リーっ!?」





 何を思ったのか、リーは急にリビングを飛び出した。



 それを追うように自然とリーの後を追っかけていた。





「ちょっ……アークさんっ」





 リアナの呼び止める声が聞こえたけど、そんなモン今は無視だ。



 家から飛び出したリーはそのまま走り続ける。





「リー!! 何処へ行く気だ!? リー!」





 あーっ! クソッ!! どんだけ逃げ足が速いんだよ!



 見失いはしなかったけど、一向に追いつけないまま辿り着いた先は、教会近くの広場。公園と呼ぶには寂しい場所。あるのは、噴水といくつかのベンチだけ。後は広々とした原っぱ。



 そんな場所の噴水の傍で突っ立ってるリーを見つけた。



 ゆっくりとそっちに向かって歩いていく。





「リー」



「……」





 相変わらず返事なし。聞こえてないのか、聞きたくないのか。


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