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団地妻の告白
【熟女/人妻 官能小説】

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302号〜立花由佳-4

「ああ、もうちょっと優しく磨がなきゃ駄目よっ」

「は、はい。すみません」

「お米はね、洗うんじゃなくて磨ぐものなの。ほら、こうやって……」

山田くんの手の甲に自分の手を乗せ、もう十分に磨いである米を何度も擦っていきます。その際、ワザとではないんですが、偶然にもボリュームある胸の膨らみが山田くんの腕に押し当たっていました。
すぐに身体を引こうとも思いましたが悪戯心が勝ってしまい、そのままの状態で重ねた手を動かし続けます。
どんな表情をしているのかチラッと顔を向けると、山田くんは何とも恥ずかしそうに目をかたく閉じていました。

可愛い―――。
このとき山田くんを見つめる私の顔は、酷く厭らしい感じで緩んでいたに違いありません。
なにせ私自身の胸のトキメキが尋常ではありませんでしたから。

「はい、これで後はちゃんとお水を計って入れればオッケーよ」

「あ、あ、ありがとうございます」

「せっかくだから、お味噌汁と野菜炒めも作ってあげるね。ふふっ、そのために材料も買ってきたし」

恐縮しまくる山田くんをキッチンから追い出し、私はフウッと大きく溜息をついてから調理を始めました。

去り際に何気なく覗いてしまった山田くんの股間部分。

チノパンの生地が縦に大きく盛り上がり、そこは激しく欲情しきっているといった感じでした。

こっちから誘惑しといて、あのまま放置というのはちょっと残酷かな?

そう思いながらも、これ以上は絶対に悪戯しちゃ駄目、と心の中で強く理性が訴えてはきます。でも……心の奥底で眠っていた私の『女』の部分を、胸の高ぶりが強く押し上げてきました。

手だけ使うんだったら浮気にならないかな?

なんて虫のいい事も考えながら、私はずっと山田くんの事を考えながら一通りの調理を終えました。

手だろうが足だろうが、その中途半端な行為が余計に山田くんの性欲を膨張させてしまうだけ……。
かと言って、セックスする勇気はない。
その願望が湧いたのは事実だけど、すぐに家族のことがチラチラと脳裏を霞めてしまい、そのたびに何度頭を横に振ったことか。

可愛そうだけど、このまま一緒にご飯だけ食べて帰ろう。

キッパリとそう決めました。
しかし、私という人間は何とも欲に弱かったんです。
山田くんの待つ部屋に移動し、気になっていた股間部分を何気に覗いた瞬間……大きく膨らんでいるその部分に、再び淫らな感情が湧いてきちゃったんです。

恐縮した感じで正座して待っていた山田くん。
股間の膨らみは先ほどと全く変わっていませんでした。
山田くんは、待っている最中もずっとずっと昂奮しっぱなし状態だったのです。

やっぱりこのままでは可愛そう―――。

この感情が母性愛から来るものなのか、それとも目覚めてしまった『女』の淫欲から来るものなのか、このときは本当に自分の気持ちが分かりませんでした。
でも今になってみると、それが後者によるものだったと分かります。

私は、無理に笑顔を作って山田くんの前に腰を下ろしました。
とにかく気を紛らわそうと思い、テーブルを間に挟んで色んな質問をしました。


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