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団地妻の告白
【熟女/人妻 官能小説】

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302号〜立花由佳-1

団地妻の告白〜302号〜

『立花由佳の告白』



私は二人の子を持つ38歳の人妻です。
今年結婚10年目を迎えました。

昼間は近所のスーパーでレジ打ちのアルバイトをし、それ以外は母親業に明け暮れています。
毎日が平凡でたいした刺激もない生活ですが、それでも私は何の不満もなく幸せいっぱいでした。
でもある日から、そんな平穏な日々に少しずつ歪が生じてきたんです。
歪が生じてしまったのは家庭ではなく、私の身辺と心。
夫や子供に原因があるわけではなく、すべては私自身が招いたこと。何も知らない家族には、本当に心から申し訳ないという気持ちでいっぱいです。

子供を軸にした生活。
このまま母親として生きていくことに何の躊躇いもなかったはずなのに……心というものが、状況によってこんなにも簡単に形を変えてしまうなんて……。
私が未だに犯し続けている罪、それを告白いたします。



「立花さん、ほらあの子、パンコーナーの方からまたあなたの事を見てるわよ」

バイト仲間の杉田さんにそっと耳打ちされ、さり気なく言われた方に眼を向ける私。
迂闊にも眼が合ってしまい、男の子は慌てたように顔を横へと向けてしまいました。

「あらあら、あんなに慌ててソッポ向かなくてもねえ。うふふ、立花さん、ずいぶんモテモテで羨ましいわ」

「もう杉田さんったら、何か一人で楽しんでませんか?」

昼ドラ大好きの杉田さんにあきれた顔を向けながら、もう一度チラッと男の子のほうを見てみる。
真っ赤になっている頬には少しばかりのニキビがあり、見た感じでは大学一年生といったところでしょうか。
あの子は立花さんに好意を抱いている―――そう杉田さんから聞かされたのは一週間くらい前のことです。
杉田さんの話では、その男の子は一ヶ月くらい前からこのスーパーへ買い物に来るようになり、次第に私を見つめる目が熱を帯びていったとのこと。

「いいわね〜、あんな若い子に好意を持たれて」

「もう、違いますって。私38ですよ? あんな若い子がこんなオバサンを相手にするわけないじゃないですか〜」

「あら、それは分からないわよ? だってさ、最近の若い子はマザコンが多いんですってよ。それに立花さん、あなた年齢以上に若く見えるし、それに綺麗だし、ほらほら、何と言ってもこのおっぱい、服の上からでもじゅうぶん男達を虜にしちゃうと思うけどなあ〜」

「杉田さんはドラマの見すぎです。はい、この話は終わり」

面白半分に茶化してくる杉田さんの言葉を、私はただ笑って聞いていただけだったんですが……でも、男の子の顔を毎日見ているうちに、私のほうもだんだんと意識しはじめるようになってしまったんです。


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