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団地妻の告白
【熟女/人妻 官能小説】

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302号〜立花由佳-3

山田くん、毎日どんな生活を送ってるんだろう……あの感じでは、これまでに女性と付き合ったことなんてなさそうだし……と言うことは童貞くん?

不埒なことを考え始めた自分に気付き、私は焦って頭を振りました。
妄想だろうが何だろうが、一時でも家族を裏切るような事を考えた自分をつよく戒めました。
しかし、夫とはもう3年も前からセックスレス状態。
そのことに関して大きな不満を募らせているわけではないのですが、かといって性欲が萎えているわけでもありません。
現に、たまにですが、家族が寝静まった後に一人入浴をする際、遠慮がちにひっそりと自慰行為をすることもあります。
ときおり湧いてくる性欲はそれで十分に満足出来ていたと思っていたのですが、今になって思うと実際のところはどうも違っていたようです。
そうでなければ山田くんにあんな事を言ったりはしないでしょうし……。
私は、約束の日までしばしば罪悪感に駆られながらその日を迎えました。


「お、おはようございます」

「おはよう、山田くん」

あいかわらず顔を真っ赤にさせ、おどおどした態度を見せる山田くん。
そんな態度を見せられると、再び私の胸がキュンキュンしてきます。
心の中にあった後悔の念も、もうこの瞬間にはすっかりと消滅していました。

山田くんの後ろからカンカンと足音を鳴らして木造アパートの鉄階段を上がる私。
正直、すごく浮かれていました。

「あら、意外ねえ」

「えっ?」

薄いドアが開かれ、質素な佇まいながらもキチンと掃除の行き届いた部屋に思わず口をついた感想。

「あっ、ごめんね。もっと雑然としてるのかなって思ってたから」

「い、いえ、いつもはそうなんですよ。で、でも今日は立花さんが来られるから……あ、あの、ちょっと頑張って掃除しました」

「そっか、ふふっ、ありがと」

何とも健気で可愛い山田くん。思わずギュウッと抱きしめて、頭をナデナデしてやりたい衝動に駆られました。

「じゃあ、さっそくご飯の磨ぎ方からね」

「は、はい! よ、宜しくお願いします」

私は薄手のシャツの袖口をまくり上げ、山田くんを近くに寄せてから『ご飯の炊き方』の講習を開始しました。

緊張しているのか、それとも私を身近に感じて昂奮しているのか、山田くんの荒い息遣いが鼓膜に届いてきます。

「ほら、こんな感じでやってみて」

私は山田くんの手をとり、その手を米の入った釜へと導いてやりました。
距離が縮まるたび、手が触れるたびに山田くんの緊張は大きくなっているようです。
その度合いは手に取るように分かり易く、理不尽ですが、山田くんの息が荒くなるたびに悪戯心がフツフツと卑猥な感情を伴って込み上げて来ていました。


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