完・嘆息の時-14
「ア……ンアッ……私も……私も……イッ……イクッ」
愛璃の台詞に、腰の動きをいっそう早めていく神山。
しなやかな愛璃の両脚を持ち上げ、浮かせた腰を上から叩きつけるようにしてバチン、バチン、と肉棒を打ち込んでいく。
愛璃もまた、強烈な喜悦に肉体を揉まれながら打ちつけられてくる神山の肉棒にキュ、キュ、と花弁をまとわりつかせていく。
異様な熱気と濃厚な息づかいが部屋に充満していくなか、強烈な一打を叩き込んだ神山が愛璃の名を叫びながらブルブルッと腰を激しく振るわせた。
「ああ……あああ……愛璃……愛璃ィィ……」
「ウッ、ンアアッ―――」
子宮を強くノックしてきた亀頭の先が、ビュビュッと熱いマグマを大量に噴射してくる。
愛璃は端麗な眼元に美しいシワを刻みながら、ドロドロになった膣肉をギュウッときつく締めた。
脳天を打ち砕かんばかりの歓喜、愛璃の肉体と性感はその歓びに激しく痺れきった。
凄まじい絶頂感に二人ともビクン、ビクン、と腰を痙攣させながら、ゆっくりと身体を沈めていく。
欲望を果たした神山は、すべて出し切った肉棒を火照り上がった秘肉からヌルッと引き抜いてから愛璃の隣へと寝転んだ。
「ああ……愛璃……すごく良かった」
「私も……私もすごく良かったよ、神山くん」
安堵しきった神山に、愛璃が潤んだ瞳を向ける。
このとき二人の胸には、あの頃の想いがハッキリと蘇っていた。
「まだ時間ある?」
「うん……あと、一時間くらいなら平気かな」
壁に掛かった時計をチラリと見て、愛璃が軽く笑みながら答える。
「そっか……じゃあ、もう一回だけお願いしようかな」
「ええ、また? 神山くんって、実はスケベだったのね。ふふ」
愛撫の最中、自分のことをスケベと言った神山にお返しする愛璃。
「ああ、そうさ。俺ってさ、実はこんなにスケベだったんだぜ。へへっ」
そう言い、笑いながら愛璃を抱き寄せ、神山は再び唇を重ねていった。
「ん……んん……」
愛おしそうに美唇を吸い上げ、自身の舌にたっぷりと唾液を乗せながら愛璃の口腔へと差し込んでいく。これを愛璃は何の躊躇いもなく受け入れた。
気をよくした神山はもう一度唾液を送り込んでから、背にまわしていた手をスウッとお尻の上に置いた。
そして、子供を産んでいっそう色気をだしている膨らみに五指を食い込ませ、モミモミと柔らかく揉み上げる。
「お尻、あの頃より大きくなったというか、ずいぶんと色っぽくなったね……」
あてがった手でお尻の谷間を開くようにして揉みながら神山が言う。
「やっ……そんな恥ずかしいこと言わないで。ちょっと気にしてるんだから」
「何も気にすることはないさ。君のお尻、凄く魅力的だよ。ほら、俺のを見てごらんよ、君のお尻に触れたとたんこうなっちゃった」
神山がニコッと笑みながら眼で促してくる。