完・嘆息の時-15
「もう、神山くんったら本当にスケベ」
促されなくとも、神山のペ○スが憤っていることは先ほどから知っていた。
淫熱を発しながら何度もコツン、コツン、と太腿に当たっている。
「なあ、ここも経験あるのかい？」
神山が、谷間の溝に指を滑らせながら小さな秘孔をグッと軽く押し込む。
「いやんっ……そんなところ、怖くて出来ないよ」
「そっか、だったらココはまだ処女ってわけだ」
「ちょ、ちょっと神山くん……？ 何か変なこと考えてない？」
「へへっ、まあね」
満面の笑みを浮かべ、神山はスッと身体を起こした。
そしてすぐさま横向きになっている愛璃の身体をうつ伏せにし、美脚のあいだに腰を割り込ませてからギュッと両手でヒップの膨らみを掴みあげた。
「愛璃のお尻、マジでそそられるよ……ふっくらとして柔らかいのに、てんで緩んでないもんな」
「いやあ、もう……神山くんの変態っ」
「俺だけが特別に変態ってわけじゃないさ。こんなエロティックなお尻を目の前で見たら、そりゃあ男だったら誰でも昂奮しちゃうと思うよ」
異質な情欲を昂ぶらせはじめた神山が、早口で言いながら掴んだ双丘をグイッと左右に割って顔を埋めていく。
「ひゃっ！？」
無防備になった可憐なアヌスに、そっと舌を押し当てる神山。
「か、神山くん、ほんとにそこは……き、汚いからヤメテッ」
「君の身体に汚い箇所なんてどこにもないさ。ほら、力を抜いてごらん」
「も、もう……あんっ」
キュッと引き締まった蕾の皺を、神山は舌先をつかって丁寧に舐め伸ばした。
そうしながら片手をヒップの丘から淫唇へと移し、先ほどと同じよう巧みに愛撫していく。
「あっ……出したやつが漏れてきた……」
「えっ、何？」
「いや、何でもない」
擦りあげている淫唇から、とろりと流れ出てくる白濁の粘液。
それは、さっき膣内にたっぷりと放出した神山の精液だった。
神山がそれをさり気なく指で掻き出していく。
（あっ……な、何か変……お尻……ああ……気持ちいいかも……）
いまだ愉悦の余韻が残っているヴァギナを悩ましく愛撫され、愛璃の肉体もじわじわと再び昂ぶりはじめていた。
それに伴い、ネチッこく舐められているアヌスにもムズムズとした掻痒感みたいなものが生まれてきている。
いままでに経験したことのない感覚だった。
「愛璃、少し指を入れてみるよ。痛かったらすぐに止めるから」
「えっ……？ う、うん」
淫唇から垂れている精液を指にたっぷりと掬い、それを丹念にアヌスへ塗り込んでいく。