第12話-4
「お父さん、ここ堅くなってるよ。ほらもっとこりこりしてあげるから」
「ん・・・ふふふ、こら、悪戯する、な、くっはは」
「もしかしてくすぐったいの?まだまだ子供なんだねお父さんも、うふふふふ」
言うな、お前も。
ならこっちもやってやる。一本だけじゃない、もうひとつ入れてやろうか・・・
「くッ!あ、痛いよ、お父さん、無理、そんなにはいんないってぇ、痛いぃ!」
「大丈夫だ、痛みはすぐに快感に変わるぞ。ちょっとだけ我慢してろ」
まだ二本は入らない様だ。
だけど、今日で最後だからな。お父さんの我が儘を受け入れてくれないか。
閉じようと締め付けてくる下の口の中を拡げ、さらに早貴の中に触れようと進んでいく。
「早貴も見せてくれ。クジラになるところ」
「だめ、やだ、見ないで、見ないで見ないで、見ないでぇ」
「俺も恥ずかしかったけどいざ見せたら吹っ切れるぞ。今は恥ずかしくない」
「はぁあぁん!あっあっあう、あっ、あああ!!」
嫌がってるのに腰を自ら振動させて、俺の指が気持ちいい場所に触れる様にしてくる。
そうか、分かった。準備は万全というわけか。なら心置きなく・・・見せてくれ!
強く早貴の奥を突き上げる様に指を差し込んだ。
「はっあああぁ!あっあぁういぃぁあい、あああぁああ!!」
小さな絶叫と共に早貴の細いお腹が跳ねて、排尿とは違う液体が大事な場所から飛び散っていく。
まだだ、もっと見せるんだ。淫らな姿も全部お父さんに見せてくれ。
もう二度とお互いに見せる事はないかもしれない。こんな、快楽に溺れるあられもない姿は。
忘れない、俺達が禁断の領域を越えた事を。この姿と共に覚えておく。
「これが早貴の感じた証拠だよ。こんなになってる」
「うわぁ・・・びしょびしょだね。こんなに出たんだぁ」
俺の手にたっぷり付着したそれを見て、驚いている。
「んっんっ、んふぅ・・・んるぅ、んぁあ」
「んちゅう、ちゅるるるる、ちゅるる、ちゅぷっ、ちゅ」
こうして今まで何回抱き合っただろう。
何回、キスして、お互いの体温を確かめて、高めあっただろう。
「おとぉさぁん・・・」
早貴が切なそうに見上げてくる。
このおねだりを見るのも今夜で最後なんだ。互いに求めあうのも、今夜で最後なんだな。
いいじゃないか。
自分で決めたはずだ。家族の絆を取り戻すんだと。
「待って」
早貴を寝かせたら呼び止められた。やっぱりまだ決心がつかないのだろうか?
「・・・触って。すごくドキドキしてるの」
俺の手を掴み、自分の左胸にそっと触れさせた。
・・・手のひらに熱と激しいリズムが伝わってくる。
鼓動は今にもパンクしてしまいそうなのに、早貴は安らかに笑っていた。