第11話-3
「俺だけ気持ち良くなったら早貴に悪いからな。ちゃんと早貴もしてやるから安心しろ」
「あんっ、あっいぁっ、あぁ・・・ふぁあんっ!」
あれだけ焦らしてたのに、ついに奥の方に指が入り込んできた。
私の中にあるものを探して掻き出そうとするみたいに、少し強めに愛撫してくる。
もしかして私達、やっぱり抜け出せないのかな・・・
家族に会ったとしても、このまま目を盗んでこっそりお父さんとしちゃうのかも・・・
約束したのにもうそれを破っちゃったんだもんね。ごめんねお父さん、私はいい娘なんかじゃないんだ。
いつもお父さんを困らせてばかりの悪い子なんだよ。
「らっめぇぇぇ!おとぉさんわたし、もういっちゃ、い、そう、ふぁああああ!」
「いいぞ、思い切りいくんだ。我慢するな、やると決めた以上は・・・な」
あ・・・ああ、熱いよぉ、体の奥から、すごい熱いものが込み上げてくるよぉお!!
んぁあああああああ!!!
「ひぅぅうん!!あっ、ああぁああ・・・・・・ああぁあああ・・・んぅう・・・!」
びゅくぅんって腰が跳ねて、私の中からいやらしい液体がとめどなく溢れてきた。
「早貴・・・」
少し息の早いお父さんが、私を抱き締めてくれた。
返事したいけどまだちょっと無理かも。ごめん、もう少し待って・・・
「やっぱり、すぐには止められないな、人間ってのは頭で考えるよりややこしいな」
「・・・ぅ・・・ん・・・」
・・・ううん、決めなきゃ。ここで出来なかったら、もう二度と無理かもしれない。
お父さん、私決めたよ。ねえ、聞いて、私の決意。
「また、エッチしてくれる?お父さん」
「これからか?おいおい」
言い方が悪かったね、ごめんなさい。
こういう言い方だと誤解されちゃう。私が言いたかったのは、またして欲しいって事じゃないの。
したいのは本音だけど・・・大事な事を言ってない。
「違うの。あともう一回だけ、私とエッチして欲しいの」
「・・・もう一回だけ?」
お父さんにもう一度キスをして、自分から体を預けて背中に腕を回した。
「それで、最後にしたい。また父娘に戻らなくちゃ」
「早貴・・・・・・」
終わりにしなくちゃいけない。
また家族揃って暮らす為には、そうしなくちゃいけないんだ。
正直言うとこの生活も楽しかったけど、いけない事もたくさんしちゃったから・・・
それに、これはもともとお父さんから言い出した事だから。
分かってるよ。やめるっていうのはつもり、そういう事でしょ?ねえ、お父さん。