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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -来臨-U-5

「今回の件に関しては―――」





 再び、金髪が話を始めた瞬間、応接室の扉が開いた。





「ヒューイ!!」





 部屋の中に入ってきたのは、銀髪の女。特徴的なのは肩に掛かるくらいの髪の色と左目を覆い隠す黒い眼帯。淡いブルーのハイネックセーターに白いズボン。それにえらく細身で可愛い顔立ちの女だ。見た目で言うならオレと同年くらい。



 だけど、眼帯が物々しいし、女は化けるから解からん。



 そんな銀髪の女はオレやシエルたちに目もくれず、一目散に金髪に詰め寄った。





「また! また、人が寝てる間に仕事片付けようとしてる!! これは私も話を聞くって言ったでしょ?!」





 息巻きながら文句を言ってるところを見ると、なんかえらく御怒りの様だな。





「なら、倒れるほど疲弊するな」



「う゛っ」



「全力で力を使うから、いつもそうなるんだ。だから、―――……」





 どうやら図星だったらしく、銀髪の女は言葉を詰まらせた。そんな女に金髪は何かを小さく耳打ちすると、女が慌てて一歩下がった。


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