第9話-6
「ここ・・・熱いよ。舐めてるだけで火傷しそうだ」
「はぁっああっあん、あっ、あぅう、あっあっあっ!」
食べ物を啜る様な音を立てて私の大事な場所に吸い付くお父さん。
砂漠に迷い込んだ旅人よりも凄い勢いで、中から溢れる液体を啜り続けている。
いっそ、余計な考えも一緒に飲み込んでくれたらいいのに。
私は、ただ、お父さんとずっと一緒にいたいだけ・・・
「早貴・・・中に入れても、いいか?」
「きてぇ、いっぱい、私のここ、気持ち良くしてぇ」
「分かった。じゃあ、いくぞ。力は抜いて・・・ん、んん・・・う、あ・・・!」
あっ、ぁあぁあ!
はいって、るぅ、お父さんの、とっても太くて熱いものが、私のそこに・・・!
私を寝かせたままの体位、¨正常位¨で、ゆるゆると私の奥深くまで、お父さんの熱いものが届いてくる。
「怖くないか?早貴、大丈夫だ、ほら」
「・・・あ・・・」
ただ快感に身を委ねているだけのつもりだったのに、お父さんの手が私の顔に触れた。
そして、すぐそばにある構えて強ばっている私の手に触れて、優しく包み込んでくれた。
どうやら知らないうちに自分の顔を抑えていたらしい。
自分自身は大丈夫なつもりでも、お父さんから見たら明らかに我慢してるのが丸分かりだったのかも・・・
「あっ、ああっ、あぁん・・・おとぉさん、きもちいいよぉ〜〜〜〜」
本当はただ気持ち良いだけじゃない。
未だに痛みも感じるし、お父さんの腰の動きが早い時は重なるうちに痺れちゃったりする。
いつの間にか手の甲を握っていたお父さんは私の手のひらを握り、両手を広げて私の脇腹の横に置かせていた。
お風呂でした時と同じ、両手をつないだままエッチ。
あとでお父さんに聞いたけど¨恋人繋ぎ¨っていうらしい。
「早貴、早貴、さき、さきぃぃぃ!!」
「あんっあんっあんあんあんっ、おとぉさん、おとぉさぁああんっ!!」
まるで獣みたいにお父さんと私は声を張り上げていた。
おとぉさあん、おとぉさあん・・・わたし、おかしくなりそう。私を、私を・・・!!
「もっと、きもちよくしてぇ、おとぉさぁああん・・・」
・・・私を・・・
助けてぇ・・・たす、け・・・!!
「さきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「おとぉさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
・・・言え、なかっ・・・た、また・・・
あぅう・・・おなかぁ、熱いよぉ・・・まだ出てる、お父さんの・・・うぁ、あ・・・
「早貴、はぁ、はぁ、すごく良かったぞ、今日は特に敏感、はぁはぁ、だったな」
「・・・・・・・・・」
「疲れたよな、はぁ、はぁ、おやすみ。お父さんが傍にいるからな、心配いらないぞ」
例え、私の本当の気持ちが伝わらなくても、その言葉だけで十分だった。
少なくとも、今の私にとっては・・・
疲れた、何も考えたくない。
寝よう。目を閉じよう。そうするしかない。
意識が途切れようとする瞬間、瞼が熱くなった様に感じた。
〜続く〜